2026.9.26
神戸高専システム情報工学科とは?学ぶ内容・特徴・進路をわかりやすく解説

飛高専塾 神戸校 大橋先生
「解ける問題を、確実に得点する」ための指導さまざまな角度・分野から問題を分析し、「どうすれば限られた時間の中で、効率よく得点できるのか」を考えることが、私は大好きです。高専の入試問題には、単に知識や英語力を問うだけではなく、受験生を迷わせたり、時間を使わせたりするような問題もあります。だからこそ大切なのは、すべての問題を完璧に解こうとすることではありません。 限られた試験時間の中で、「今、解くべき問題は何か」を判断し、解ける問題を確実に得点して、目標点を取り切ること。 そのために必要となる、土台となる英語力の身につけ方から、実際の入試での時間配分・問題への向き合い方まで、具体的にお伝えしていきます。 「英語ができる」だけではなく、「入試本番で得点できる」力を身につける。 これが、私の指導で大切にしていることです。
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皆さんこんにちは!飛高専塾神戸校の大橋です。
今回は、神戸高専の「システム情報工学科」について詳しく紹介します。
神戸高専では2026年度に学科が再編されました。システム情報工学科は、その際に新設された学科です。
「神戸高専のシステム情報工学科では何を学ぶの?」「普通の情報系学科と何が違うの?」「卒業後はどんな進路があるの?」と気になっている受験生や保護者の方も多いのではないでしょうか。
システム情報工学科は、プログラミングやAI、データサイエンスなどのソフトウェア分野だけでなく、電子回路や半導体などのハードウェア分野まで幅広く学べることが大きな特徴です。情報技術とエレクトロニクスの両方を理解し、ものづくりや問題解決が実際にできる技術者を育てることを目指しています。
この記事では、システム情報工学科の学習内容、特徴、向いている人、卒業後の進路、そして受験に向けて今から意識したいことまで、分かりやすく解説します。
システム情報工学科で学ぶ内容とは?
システム情報工学科の大きな特徴は、「情報」と「電子・ハードウェア」を別々に考えるのではなく、両方を幅広く学べることです。現在のコンピュータやスマートフォン、IoT機器などは、ソフトウェアだけで動いているわけではありません。プログラムを動かすための電子回路やセンサー、半導体など、さまざまな技術が組み合わさっています。
そのため、システム情報工学科ではプログラミングだけを専門的に学ぶのではなく、数学や自然科学を基礎として、AI、データサイエンス、ネットワーク、電子回路などを横断的に学びます。「コンピュータを使う側」だけではなく、「コンピュータや情報機器がどのように動いているのか」まで理解したい人に向いた学科です。
プログラミングやAI・データサイエンスを学べる
情報系の分野に興味がある中学生にとって、特に気になるのがプログラミングやAIについてでしょう。システム情報工学科では、プログラミングを学びながら、データを扱うための知識やAIについても学んでいきます。
例えば、1年生の授業ではPythonを使ったデータサイエンスやAIの体験学習、データの可視化などが行われます。ニューラルネットワークの基礎やデータ分析、分類などについても学び、さらに生成AIについて、その仕組みや活用方法、AIを社会で利用するときの倫理についても考えます。
ここで大切なのは、「プログラミングができれば終わり」ではないということです。実際の社会では、プログラムを書くことだけでなく、「どのような問題を解決するのか」「集めたデータをどう使うのか」「AIをどのように安全に活用するのか」といったことまで考える必要があります。
神戸高専のシステム情報工学科では、こうした幅広い知識を身につけながら、技術を社会の中で活用する力を育てていきます。
電子回路や半導体などハードウェアも学ぶ
システム情報工学科のもう一つの特徴が、ハードウェアについても学ぶことです。
「情報系の学科」と聞くと、パソコンの前でプログラミングをしているイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、実際の情報機器は、ソフトウェアだけで動いているわけではありません。電子回路、センサー、マイクロコンピュータ、半導体など、さまざまなハードウェアが組み合わさっています。
システム情報工学科では、こうした電子・ハードウェア分野についても学びます。プログラムを書くだけでなく、そのプログラムが動く機器そのものについて理解できることは、大きな強みになります。
例えば、センサーから得た情報をコンピュータで処理したり、電子回路とプログラムを組み合わせて機器を動かしたりする技術は、IoTや組み込みシステムなど、現在のものづくりにつながっています。
「アプリを作ってみたい」という興味からスタートしたとしても、学んでいくうちに電子回路や機器の仕組みに興味を持つ可能性もあります。反対に、ものづくりが好きな人がプログラミングの面白さに気づくこともあるでしょう。
このように、ソフトウェアとハードウェアの両方を学べる点が、システム情報工学科の大きな特徴です。
新設学科だからこそ注目されるシステム情報工学科
2026年度に新設された学科ということで、「まだ卒業生がいないのでは?」「実際の人気はどうなの?」と気になる方もいるでしょう。
2026年度入試では、システム情報工学科の募集人員40名に対して、推薦・特別推薦・学力選抜などを合わせた選抜が行われ、最終的な倍率は再編後の6学科の中で最も高い2.1倍でした。情報技術やAIなどを学べる新しい学科として、受験生から注目を集めたことが分かります。
「情報だけ」ではなく幅広く学べることが魅力
システム情報工学科を考えるときに、「情報系だからプログラミングが得意でないといけない」と考える必要はありません。
もちろん、プログラミングやコンピュータに興味があることは大きなメリットですが、それだけが求められているわけではありません。重視されるのは、数学や自然科学を基礎として、情報技術とエレクトロニクスを組み合わせながら社会の課題を解決していく力です。
例えば、「自分でゲームやアプリを作ってみたい」という人だけでなく、「ロボットや電子工作が好き」「機械がどう動くのか知りたい」「AIについてもっと詳しくなりたい」「将来はコンピュータを使ったものづくりをしたい」という人にも向いています。
また、高専では中学校卒業後から5年間かけて専門的な学習を進めます。高校に進学してから大学受験に向けて勉強する一般的なルートとは異なり、早い段階から専門分野に触れられることも高専の魅力です。
まだ将来の職業がはっきり決まっていない人でも、「コンピュータや技術に興味がある」という段階から学び始め、授業や実験・実習を通して自分の得意分野を見つけていくことができます。
新設初年度の倍率2.1倍からも分かる受験生の注目度
2026年度はシステム情報工学科にとって最初の入試でした。新設学科であるため、過去の入試データがほとんどない状態で受験した世代ということになります。
その中で最終的な倍率が2.1倍となったことは、受験を考えるうえで知っておきたいポイントです。もちろん、1年分の倍率だけで今後の倍率を予測することはできません。しかし少なくとも、初年度から多くの受験生が志望したことは事実です。
特に、AI、データサイエンス、プログラミング、半導体、電子回路など、現在注目されている分野を幅広く学べる点は、システム情報工学科を志望する理由の一つになるでしょう。
そのため、「新しい学科だから倍率は低いかもしれない」と考えるのではなく、神戸高専を目指すのであれば、早い段階から学力をしっかり伸ばしておくことが大切です。
ただし、倍率は年度によって変わります。過去の倍率だけを見て「今年も必ず高倍率になる」と考えるのではなく、最新の募集要項や出願状況を確認しながら準備を進めるようにしましょう。
システム情報工学科の卒業後の進路は?
システム情報工学科で学ぶ内容を考えると、卒業後には情報技術や電子技術を活用するさまざまな進路が考えられます。AIエンジニア、データサイエンティスト、システムエンジニア、アプリ・Web開発、ハードウェア開発、組み込み・IoT関連など、学んだ知識を活かせる分野は幅広くあります。
ただし、2026年度に新設された学科なので、現時点では卒業生による就職実績や進学実績はまだありません。そのため、具体的な進路実績については、今後の卒業生の実績が積み上がるのを待つ必要があります。
一方で、神戸高専には卒業後に就職するだけでなく、大学への編入学や専攻科への進学など、複数の進路があります。5年間の本科で専門的な知識と技術を身につけた後、自分の目標に合わせてさらに学びを深めることも可能です。
将来はAI・ITだけでなく「ものづくり」にもつながる
システム情報工学科で身につける知識は、AIやIT企業だけで使われるものではありません。
現在の製造業では、工場の設備をネットワークにつないだり、センサーから得たデータを分析したり、AIを利用して製品の品質を管理したりするなど、情報技術とものづくりの融合が進んでいます。
そのため、ソフトウェアとハードウェアの両方を理解できる技術者は、さまざまな分野で活躍する可能性があります。
中学生の段階では、「将来AIエンジニアになりたい」と具体的に決めていなくても問題ありません。大切なのは、自分がどの分野に興味を持っているのかを少しずつ知ることです。
プログラミング、電子工作、数学、理科、パソコンなど、興味のあるものを入口にして学んでいけば、高専入学後に「もっと深く学びたい分野」が見つかる可能性があります。
システム情報工学科を目指す中学生が今からできること
システム情報工学科を目指すのであれば、入学後の専門科目だけでなく、中学校の数学・理科・英語・国語の基礎をしっかり固めておくことが重要です。特に数学と理科は、高専で専門的な工学を学ぶための土台になります。
まずは数学と理科の「分かる」を増やそう
システム情報工学科では、AIやデータサイエンス、電子回路などを学んでいくため、その土台となる数学や理科の力が重要になります。
中学生のうちは、難しい高校数学を先取りすることよりも、まず中学校数学の計算、関数、図形、確率などを確実に理解することを優先しましょう。理科についても、公式を丸暗記するだけではなく、「なぜその答えになるのか」を考えながら学習することが大切です。
「情報が好き」を受験勉強の原動力にしよう
システム情報工学科を目指すうえで、興味や好奇心は大きな力になります。
「プログラミングをやってみたい」「AIってどうやって動いているの?」「スマートフォンの中はどうなっているの?」「ロボットを自分で動かしてみたい」など、ちょっとした疑問でも構いません。
こうした興味を大切にすると、受験勉強にも意味を見つけやすくなります。
例えば数学の関数を勉強するときも、「将来コンピュータやデータを扱うための数学なんだ」と考えれば、単なる受験科目ではなく、自分の将来につながる学習として捉えられます。
高専受験は決して簡単ではありません。しかし、目指したい学科や将来学びたいことが明確になれば、勉強を続ける理由を作ることができます。
システム情報工学科に興味がある人は、ぜひ「なぜこの学科で学びたいのか」を自分の言葉で考えてみてください。その気持ちが、受験勉強を続けるための大きな支えになります。
まとめ
神戸高専のシステム情報工学科は、2026年度からスタートした新しい学科です。AI、データサイエンス、プログラミングといったソフトウェア分野だけでなく、電子回路、半導体などのハードウェア分野まで幅広く学べることが大きな特徴です。
2026年度入試では新設初年度から倍率2.1倍となり、多くの受験生から注目を集めました。
将来、AIやITの分野で活躍したい人はもちろん、コンピュータとものづくりの両方に興味がある人にも魅力のある学科です。
神戸高専を目指す中学生は、まず中学校の数学・理科を中心に基礎学力をしっかり固めましょう。そして、神戸高専の学力検査はマークシート形式で、記述式の問題は出題されないことを踏まえ、正確に問題を解く力と時間配分を身につけていくことが大切です。
「情報技術を学びたい」「自分でコンピュータや機械を動かしてみたい」という気持ちあるなら、ぜひシステム情報工学科を進路の一つとして考えてみてください。




