2024.9.25
宇部高専 それぞれの学科ではどのような事が学べるの?学科毎の偏差値を確認して入試対策しよう!
飛高専塾 広島駅前本校 伊藤先生
生徒に寄り添い、「出来ない」⇨「分かる」⇨「出来る」と、着実にステップアップをする事で勉強の楽しさを伝える事を意識しています。 苦手な部分を生徒とコミュニケーションを取り、分析して指導をする事で生徒自身が問題の根本を理解し、自分で考える力を養う事で、応用問題にも慌てずに対応出来るようご指導致します。
高等専門学校とは、「深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を育成する」ことを目的とし、豊かな教養と専門の工学とを身につけた有為な技術者の育成、中学校卒業程度を入学資格とする五年制の一貫教育を行う高等教育機関です。
今回は山口県宇部市に校舎を構える国立高等専門学校の1つ「宇部工業高等専門学校」の学科毎の特色を始め、難易度や偏差値について解説していきます。
記事の後半では高専の対策方法について紹介するので、宇部高専への進学を検討している方や宇部高専を志望校にしている方は、ぜひ最後まで読んでください!
宇部工業高等専門学校
宇部工業高等専門学校は、山口県に校舎を構える国立高等専門学校の1つです。
学校名 | 宇部工業高等専門学校 |
---|---|
住所 | 〒745-8555 山口県宇部市常盤台2丁目14-1 |
電話番号 | 0836-31-6111 |
設置学科 | 機械工学科・電気工学科・制御情報工学化・物質工学科・経営情報学科 |
宇部高専における教育理念は、「Be human,be tough and be challenge-seeking.」としています!
これは、宇部高専があらゆる社会活動を営む上で人間及び社会人としての倫理が全てに優先するという考えから、
1. 温かい人間性と豊かな国際性を備え、
2. 創造的目標に対して常に向上心をもって、
3. 果敢に粘り強く努力を傾注できる人材を育成する。
という意味を持った教育理念としています!
宇部工業高等専門学校の学科毎の特色
機械工学科
宇部高専の機械工学科は、教育方針として「工業製品の研究開発、設計、生産技術などに係わる実践的機械技術者の育成」としています!
機械技術者は工業製品を生産するすべての分野で必要とされ、職種も、研究開発、設計、生産技術、設備保全など広範囲にわたります。
近年では、コンピュータ技術の発達により、ほとんどの機械がコンピュータで制御されるようになり、機械技術者には電子制御技術やコンピュータのプログラミングに関する知識も求められています。
そこで、機械工学科では産業界で中堅技術者となる人材の育成を目標に、
①機械を設計製作するための基礎知識、
②コンピュータを利用した設計・製図、
③エネルギーの有効利用に関する基礎知識
④自動制御技術、情報処理技術
の教育を行います。また、修得した幅広い知識を活用するための演習、実習にも多くの時間を割き、さらに独自性、創造性をはぐくむために、卒業研究にも力を注いでいます。
どんな事を勉強するの?
機械工学科では、実習・工作・実験・卒業研究によって実際にものを作ったり、触ったりして技術と技能をバランスよく学びます。
一年生では製図の授業で製図の基礎を学んだり、工作機械(旋盤やフライス盤)を用いた工作実習で金属加工技術を学べます。
二年生では、CADと呼ばれる3次元のソフトを使うことで、コンピュータを用いた製図や、コンピュータ制御の工作機械を利用した材料加工法を学べます。
三年生では、専門科目が大幅に増え、材料力学と呼ばれる科目では各材料の強度や変形挙動を勉強し、工業力学では様々な力と運動の関係を学びます。
四年生では、三年生に引き続き力学を学んでいきます。熱力学では熱エネルギーを力学的エネルギーに変換する方法を学び、水力学では液体の運動方程式を学びます。
五年生では、これまでに学んだ知識を駆使して各自の独創による、新しい機械の設計を行います。
卒業研究では、新しい「もの」の想像を行います。
電気工学科
宇部高専の電気工学科は、教育方針として「電力、電子・制御、情報・通信などの分野の実践的電気技術者の育成」としています!
電気工学科では一般教養科目と専門基礎科目を効果的に組み合わせ、5年間一貫教育の特徴を生かした、くさび形積上げ方式による教育を行っています。
電力工学、電気機器工学、計測、制御工学、および電子情報関連科目としてエレクトロニクス、電子回路、ソフトウェア、情報工学、通信工学の方面にも一段と力を注ぎ、科目選択制も採用しています。理論と実際との対応を実感として身につけさせるために、実験実習は各専門科目について行っています。
電子計算機はワークステーションやパソコン、ボードマイコン等を利用して実験との対応や設計への応用力をつけさせており、とくにパソコンによるプログラミング実習は1年次から実施しています。
また、講義や工学実験の他に卒業研究での個人指導にも重点をおいています。
どんな事を勉強するの?
電気の基礎から各産業の先端分野まで、様々な授業、多くの実験•実習にパソコンを駆使して挑戦しながら、バランスよく学習していきます。
一年生では専門科目を学ぶ上で必要な一般科目を学びます。特に、物理、数学が大事です。専門科目への導入として、電気工学序論を学びます。
二年生では、本格的に電気の専門科目が入ってきます。電気回路、電気磁気学といった電気の最も基礎となる科目や実験実習も始まります。
三年生では、約半分の科目が専門科目になります。急に難しくなるので、予習・復習等自学・自習が重要です。電気計測、電子工学実験を行います。
四年生では、学習する科目の内約8割が専門科目であり、電気に関する専門知識を広く、深く学びます。より高度な電子回路、電気機器実験を行います。
五年生では、電気主任技術者資格認定に必要な科目を含む多くの選択科目が設けてあり、学びたい科目を選択できます。また、これまで学んできたことの集大成として、卒業研究を行います。
制御情報工学科
宇部高専の制御情報工学科は、教育方針として「情報通信技術を駆使し、ロボットなどの動きを制御することができる実践的情報技術者の育成」としており、近年の情報化に伴う技術革新により、家電製品、人型ロボット、ハイブリッドカーなど身の回りにある機械の多くは何らかのマイコンを組み込んだ組込みシステムが搭載されています。
組込みシステムは汎用のコンピュータシステムとは異なり、電気・電子機器の高度化・複雑化に対応するために導入されるシステムであり、ソフトウェアの対応により機械の開発・生産性を飛躍的に高めることが可能となります。
組込みシステムは家庭用機器、産業用機器、医療用機器、電子制御を必要とするほとんどの製品に用いられています。制御情報工学科は、組込みシステムのカリキュラムを設け、ソフトウェアとハードウェアの基礎を学ぶことにより、情報通信技術を駆使し制御することが出来る情報技術者の育成を目指しています。
どんな事を勉強するの?
一年生ではコンピュータの構造や仕組み、プログラミングの基礎について学びます。実習ではコンピュータを使ってものを動かす基礎を学びます。
二年生では、C言語と呼ばれるコンピュータプログラミング言語について学びます。演習や実習を通して、様々な応用問題にもチャレンジしていきます。
三年生では、コンピュータの計算方法について深く学び、実習の内容も専門的になります。また、制御や電気•電子回路などの専門科目について学びます。
四年生では、マイコンを使って、ものを動かすための実践的な演習及び実験を行います。また、これまでに学んだ専門知識を活かして、4年次から卒業研究に取り組みます。
五年生では、マイコンを使って、ものを動かすための実践的なシステムを制作します。また、卒業研究で得られた成果を論文としてまとめ、発表を行います。
物質工学科
宇部高専の物質工学科は、教育方針として「化学工業または生物工業における開発、生産などに係わる実践的技術者の育成」としており、物質工学科では、物質の性質や機能を原子・分子のレベルで解明し、原子・分子を組み合わせて新しい物質を設計し生活や産業に役立つ製品の生産に関わる技術者、あるいはエネルギー・資源の有効利用や地球環境の保全に携わる技術者を養成しています。
物質工学科では、化学品や材料(繊維・プラスチック・半導体など)の設計や製造に関する化学技術者や、生物を用いた食品や医薬品などの検査や製造に関する生物技術者を養成します。
どんな事を勉強するの?
一年生では数学や物理、そして英語などの一般教養を幅広く学びます。一般教養は、グローバルな技術者になるための基礎となります。一部の専門科目の履修が始まります。1年生からしっかり実験も始めます!
二年生では、徐々に専門科目が増えてきます。特に、理科の中でも「化学」と呼ばれる分野を学びます。
三年生では、化学に加えて、生化学や微生物学といった生物系の専門科目も学び始めます。もちろん、1年を通して、様々な実験も経験できます。
四年生では、大学生が学ぶ化学、生物に関する基礎知識を、4年生までで習得します。また、化学工学や機器分析等、実務で必要な知識、技術を学びます。研究室に配属されて、卒業研究も始めます。
五年生では、本格的に研究室に所属して、1年間、じっくりと卒業研究に取り組みます。そして、その集大成として、卒業研究の発表会を行います。学会発表で専門家の前で発表する学生もいます。
経営情報学科
宇部高専の経営情報学科は、教育方針として「経済社会と情報技術の発展に対応し得る実践的知識と技術を有する「経営のエンジニア」の育成」としており、
経営環境の変化、情報技術の進展、経済のグローバル化などの社会動向に対応するために、実践力をもつ「経営のエンジニア」の育成を目指しています。
経営情報学科の教育内容は、
「経営管理知識」、「情報処理技術」、「数理モデルの構築」及び「国際化知識」の4つに分けられます。
1年生から3年生までは、経営管理と情報処理技術に関する基礎教育を行います。これらを基礎として、さらに4年生と5年生で経営工学、システム設計等の演習科目について専門教育を行い、経営情報と数理モデルの融合を図っています。グローバル化に対応した語学の5年間一貫教育にも努めています。
どんな事を勉強するの?
一年生では「経営って何?」という疑問に答える入門からスタートします。また、パソコンやインターネットについても初歩から学びます。
二年生では、簿記やプログラミングなどの専門的な授業が増えてきます。練習問題の繰り返し学習や演習を通して体験的に学んでいきます。
三年生では、半分が専門科目となり、経営情報・会計・経営管理などについて本格的に学びます。また、情報技術についてもより深く学習します。
四年生では、ひとつの課題やテーマについてチームやグループを組んで学ぶ授業が多くなります。卒業研究も始まりレポート作成やプレゼンなどの機会が増えます。
五年生では、4年次から続く卒業研究では、研究室に所属して、自らが選択した研究課題について1年間研究に取り組みます。そして、発表や論文作成を通して研究成果をまとめます。
宇部高専の学科毎の偏差値•難易度は?どうやって対策したらいいの?
宇部高専の学科毎の偏差値•難易度は?
ここからは宇部工業高等専門学校の偏差値と難易度について解説していきます。
宇部工業高等専門学校の偏差値は60と、高い水準を誇っており、偏差値ランキングでは山口県内197件中18位、山口県内国立では4位となっています!
比較的高い偏差値を誇る宇部工業高等専門学校ですが、実際の入学倍率はどうなっているのでしょうか。
2023年に行われた学力選抜での受験倍率は機械工学科は1.67倍、電気工学科は1.79倍、制御情報工学科は1.79倍、物質工学科は1.38倍、経営情報学科は2.29倍という様にとても競争率が高い事が伺えます。
したがって、しっかりと合格基準をクリアする学力を身につけておきましょう。
宇部高専の対策方法
最後に宇部工業高等専門学校への進学を希望している方に向けて、対策方法を紹介します。
宇部高専の一般選抜は成績条件による出願資格がありません。
すなわち、出願すれば誰でも受験可能な試験になります。
宇部高専の一般選抜の試験内容は5科目の学力検査と面接試験となっています。
学力検査選抜では国語・数学・英語・理科・社会の5教科の合計500点満点の学力検査と360点満点の調査書(内申点)で判断されます。
宇部高専の一般選抜は傾斜配点がないため、5科目でバランスの良い対策が必要になります!
そのため、宇部高専に合格するためには正しい対策が必要になります。
宇部高専の入試対策は「飛高専塾」
飛高専塾では日本初のハイブリット型学習塾として【一般高校受験×国立高専受験】の2軸を兼ね備えており、少人数制の授業を通してお互いを刺激し合いながら密度の高い授業を行っています。
また、独自の「プレゼンテーション式学習法」を取り入れているので、普段学校でなかなか発言ができないという生徒も塾の授業を通して自己表現能力を身につけることができ、発表内容は宿題からランダムで割り振られるため宿題はもちろんのこと、発表のための準備を自らするようになります。
自己表現能力は面接のときに活かせるだけではなく、今後新しい入試制度が導入された時に必要になってくるなど、受験を突破するのに自己表現能力は欠かせない能力です。
さらに、学習した単元や内容をしっかりと理解できているのか確かめるために塾内オリジナル単元別テストの実施等も行っているため、学んだ内容をあやふやなまま進めるのではなく、しっかりと身につけたうえで勉強を進めていくので学力の底上げができます。
一般高校の受験対策と国立高専高校の受験対策の2つの軸で受験生のサポートをしているため、一般高校への受験を考えている方や国立高専への受験を考えている方、どっちも挑戦してみたいという全ての受験生におすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は宇部高専の学科毎の特色や、偏差値・入試倍率についてご紹介させて頂きました!
学科毎での教育理念、教育方針から宇部高専がどの様な人材を求め、育成していきたいのかがイメージ出来たかと思われます!
高等専門学校は高校と専門学校がセットになったようなイメージで、5年間の一貫教育で専門的な分野を学習することができます。
専門的な分野を若いうちから勉強して、最先端のエンジニアになる為にも、自分の将来を見据えて学科の選択をして頂けたらと思います!
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