2023.6.25

仙台高等専門学校の偏差値は?評判や難易度・対策方法も解説

飛高専塾 吉川先生

飛高専塾 広島駅前本校 吉川先生

勉強が苦手な生徒でも分かりやすいよう"仕組みを徹底的に言語化"して伝えます! 問題の根本を理解することで、応用問題にも対応できる力を身につけて、本質的な学力向上が図れる指導を意識しています。 また、生徒一人ひとりとコミニュケーションを積極的に取りながら、一人ひとりの生徒と二人三脚で勉強に向き合い、『苦手を得意に』をモットーにご指導いたします。

高等専門学校(高専)とは、社会が必要とする技術者を養成するため、中学校の卒業生を受け入れ、5年間一貫の技術者教育を行う高等教育機関です。
また、5年間の本科課程を卒業した学生を創造的な知性と視野の広い豊かな人間性を備えた技術者に育成する、融合・複合工学領域の学修ができる専攻科を設置しています。

今回は宮城県に校舎を構える国立高等専門学校の1つ「仙台高等専門学校」の偏差値や評判、難易度について解説していきます。

記事の後半では仙台高専の対策方法について紹介するので、仙台高専への進学を検討している方や仙台高専を志望校にしている方は、ぜひ最後まで読んでください。

仙台工業高等専門学校

仙台工業高等専門学校のロゴ

仙台工業高等専門学校は、宮城県に校舎を構える国立高等専門学校の1つです。

学校名 仙台工業高等専門学校
住所 〒989-3128 宮城県仙台市青葉区愛子中央4丁目16番1号(広瀬キャンパス)
〒981-1239 宮城県名取市愛島塩手字野田山48番地(名取キャンパス)
電話番号 022-391-6146(広瀬キャンパス)
022-381-0265(名取キャンパス)
設置学科 総合工学科(情報システムコース・情報通信コース・知能エレクトロニクスコース・情ロボティクスコース・マテリアル環境コース・機械.エネルギーコース・建築デザインコース・応用科学コース)

仙台高専は、2009年10月に宮城高専と仙台電波高専が融合再編された国内最大規模の高専です。

設立理念の中で、産業界で技術開発の中核を担う実践的・創造的な能力を有し、国際的に通用する人間性豊かな次世代ものづくり技術者の養成を通じて、科学技術と人間社会の調和的発展に寄与することを謳っています。

仙台工業高等専門学校の特徴

仙台高専では、社会から高専に期待されている「中堅技術者の養成から,幅広い場で活躍する実践的・創造的技術者の養成へ」に応えるために、3類8コース・専攻科2専攻、及び教育と研究を改革推進する2センターから構成されています。

教育研究上の理念として、「高度に複合化した産業界で技術開発の中核を担う実践的・創造的な能力を有し、次世代のものづくり技術者として国際的に通用する、人間性豊かな人材の養成を通じて、科学技術と人間社会の調和的発展に寄与する。」を掲げています。

仙台工業高等専門学校の学生寮

仙台高等専門学校には学生寮が用意されており、「松韻寮」(広瀬キャンパス)と「萩花寮」(名取キャンパス)と言います。

松韻寮(広瀬キャンパス)

広瀬キャンパスの松韻寮は、北寮、南寮、東寮の3棟からなり、北寮には本科(1年生から5年生)の男子、南寮には専攻科の男子と留学生、東寮には本科と専攻科の女子が暮らしています。

仙台高専の学寮はいわゆる教育寮であり,寮内に平日の日中は事務職員が、夜間と休日は教員がおりますし、共同生活を送る上での細かい規則があります。

寮では,寮生会長をトップとして,寮生自身が各種委員会に分かれて主体的に寮運営をしています。

寮生活は家庭での生活と違って大変です。家庭生活では味わうことのできない楽しみもたくさんあります。

萩花寮(広瀬キャンパス)


名取キャンパスの学生寮「萩花(しゅうか)寮」の定員は210名(男子138名,女子72名)で、東寮、西寮、南寮、北寮、及び旧女子寮の5棟があります。
萩花寮は寮生自らで構成する寮生会の指導の下、自主的に運営されています。

萩花寮では季節ごとに多くの寮生会行事があり、新入生歓迎夕食会、前・後期バレーボール大会、寮祭、クリスマス会、予餞会など1年生から5年生まで活発な交流が図られています。

海外からの留学生や短期研修生も入寮しているので,学生寮は国際交流の拠点ともなっています。 
      

仙台工業高等専門学校の学費

仙台工業高等専門学校の入学料は84,600円、年間授業料は234,600円となっています。

授業料と入学料の他に、教科書教材費等が別途必要になります。

授業料に関しては、就学支援金制度で家庭の状況にかかわらず、全ての意思のある高校生等が安心して勉学に打ち込める社会を作るため、国の費用により支給が認められた場合、世帯の課税額に応じて減額される制度があります。

国立高等専門学校(第1学年~第3学年)の学生で定められた所得判定基準(年収910万円程度)未満の世帯が就学支援金支給の対象となり,月額9,900円(年額118,800円)が支給されます。
支給期間は、通算36月となります。

奨学金制度

経済的理由により学費の支払いが困難な学生を対象にした奨学金制度が仙台高等専門学校にも用意されています。

仙台高専で取り扱う奨学金は、主に独立行政法人日本学生支援機構の奨学金です。また、その他の団体等による奨学金もあります。

日本学生支援機構奨学金には、入学前に申請できる予約採用制度があります。
10月~11月が申請時期です。詳細に関しては、在学中学校に問い合わせてもらうようになります。

仙台工業高等専門学校の就職

仙台高専卒業生の就職は、100%です。卒業者数の10数倍の求人が来ます。

就職先は広瀬キャンパスの学生で情報通信業が多く、次に製造業、建設業となっており、名取キャンパスの学生は製造業が多く、次に情報通信、建設業の順となっています。

広瀬キャンパスの令和4年度の就職実績は以下の通りです。
建設業…6名,製造業…29名,電気・ガス・熱供給・水道業…4名,情報通信業…44名,運輸業・郵便業…2名,教育・学習支援業…2名,サービス業…3名

*合計…90名

名取キャンパスの令和4年度の就職実績は以下の通りです。
建設業…32名,製造業…49名,電気・ガス・熱供給・水道業…8名,情報通信業…7名,運輸業・郵便業…2名,卸売・小売業…3名,不動産業…2名,学術研究,専門・技術サービス業…8名,公務…4名

*合計…115名
近年の就職の割合は、高専本科(準学士課程)卒の場合は就職約6割、専攻科卒の場合は就職約7割となります。

仙台工業高等専門学校の進学率

仙台高等専門学校を卒業したからと言って必ず就職しなければいけないと言うわけではありません。

卒業生のうち約40%が進学を希望し、進学先には、高専本科(準学士課程)卒の場合、高専専攻科と大学への編入学(多くの場合3年次編入)が、専攻科卒の場合、大学院への入学があります。

また,高専卒業生の受け皿として設立された豊橋科学技術大学および長岡科学技術大学が大学編入学および大学院入学の選択肢としてあり、多くの卒業生が進学しています。

編入学は基本的にその大学の欠員を埋めるために行われているのですが、多くの国立大学で高専からの推薦入試枠が用意されるようになったため、欠員がない場合でも編入学の機会が設けられています。

編入学では推薦選抜と学力選抜の2種類が用意されており、それぞれ大学によって日程が異なるため、複数の大学を受けることで多くの選択肢の中から選ぶことも可能です。

仙台工業高等専門学校の偏差値は高い?難易度も解説

仙台工業高等専門学校の難易度

ここからは仙台工業高等専門学校の偏差値と難易度について解説していきます。

仙台高等専門学校の偏差値は広瀬キャンパスは63、名取キャンパスは64と高い水準を誇っており、偏差値ランキングでは広瀬キャンパスで宮城県内199件中15位、名取キャンパスで宮城県内199件中12位となります。

宮城県内国立では広瀬キャンパスで3位中3位、名取キャンパスで3位中1位となっています。

全国にある高専の平均偏差値は62.2と言われており、63(広瀬キャンパス)、64(名取キャンパス)もの偏差値を誇る仙台高等専門学校の偏差値は高いといえます。

高い偏差値を誇る仙台高等専門学校の難易度も高く、2022年に行われた学力選抜での受験倍率はI類(情報・電子系)1.5倍、II類(機械・電気・材料系)1.7倍、III類(建築系)1.9倍となっています。

仙台工業高等専門学校の評判

本を手に持った10代女子

ここでは仙台工業高等専門学校の実際の評判について紹介していきます。

広瀬キャンパス

かなり自由に生活ができてとても良い学校だと思います。
今年はコロナウイルス対策のため、オンラインでの授業と対面での授業を両立して行っていました。
課題も友達と協力していけば、難しいということはないです。
ちゃんと学校に登校して提出物をきちんと出せば、1年のうちは留年の心配はないです。
みんなの高校情報<宮城>
勉強する環境は整っているのであとは本人のやる気次第。教員はその道のプロフェッサーであるし、自習スペースも多い。
課題は多いがクラスの人と助け合ってなんとかやっていけてる感じ。建てた横のつながりを作ることが重要。
部活動は盛んとは言えないが、まじめに楽しく取り組んでいる人も一定数いる。顧問も一応いるが、学生が主体に活動している。自由なぶん事務仕事なども多いが、部活という枠に捉われず多くのことを学べると思う。
他にもロボコンはもちろん、プロコン、英語プレゼンコンテスト、科学の甲子園、文芸コンクールなど、工学系に限らず様々な大会にも参加でき、自分のレベルアップにもつながる。
授業自体も学生に能動的に取り組ませるものがおおく、社会人基礎力が自然と身についている印象。
大抵クラスに1人留学生がいるのも特徴。
みんなの高校情報<宮城>

名取キャンパス

専門的な事を学べる良い学校だと思います。
学ぶ意欲があれば、どんどん知識を吸収して充実した学校生活になるのではないでしょうか。
勉強のレベルはそこそこ高いので、適当に勉強していると置いていかれます。
努力すれば国立大学への編入も可能です。就職率はほぼ100%なので、就職の進路を考えている方にはいいかもしれません。
みんなの高校情報<宮城>
勉強内容や部活などの両立は、とても難しいが充実したいい学校生活だと思っている。
専門的な教科をいち早く勉強し、今後に生かすのは自分次第では、あるが今後の専攻科や大学、就職と考えていくには、先の検討がつきやすい学校だと思います。
みんなの高校情報<宮城>

以上のように専門的な内容を学びたい生徒、目的のある生徒にとっては専門的な知識を身につけることができるのでいい評判が多くあります。

しかし偏差値が63(広瀬キャンパス)、64(名取キャンパス)と高い水準を誇っているため、真面目に勉強をしないと赤点を取ってしまったり、希望する進路に進めなくなってしまう可能性もあるため、高校生活を遊んで過ごしたいという方は注意が必要です。

アルバイトやスマホの使用も許可されているなど、校則も厳しくなく、長期休暇では学校の敷地内に設置された合宿所で泊まりながら各部活動の練習をするなど、部活動も盛んな様子が見受けられました。

仙台工業高等専門学校の対策方法

受験勉強をする学生の手元

最後に仙台工業高等専門学校への進学を希望している方に向けて、対策方法を紹介します。

まず、仙台工業高等専門学校では推薦選抜学力選抜帰国子女選抜の3種類の方法があります。

推薦入試では出願資格に成績の基準を設けられており、中学校3年間の9教科の成績が5段階評価で合計108以上を満たした生徒を対象に調査書(内申書)と面接、作文(600文字以内)の総合判断で選抜が行われます。

学力検査による選抜は、学力検査および学校長から提出された調査書を総合判定して行います。
出題する教科は、理科、英語、数学、国語、社会となり、5科目の学力試験は1科目100点満点で数学の得点だけ2倍となります。

学力検査による選抜は、当日点と内申点の総合判定で行っています。
なので、日頃からの学校の勉強を疎かにせず行い、また仙台専門学校の入試対策も並行して行うことがポイントです。

仙台工業高等専門学校の入試対策は「飛高専塾」

飛高専塾では日本初のハイブリット型学習塾として【一般高校受験×国立高専受験】の2軸を兼ね備えており、少人数制の授業を通してお互いを刺激し合いながら密度の高い授業を行っています。

また、独自の「プレゼンテーション式学習法」を取り入れているので、普段学校でなかなか発言ができないという生徒も塾の授業を通して自己表現能力を身につけることができ、発表内容は宿題からランダムで割り振られるため宿題はもちろんのこと、発表のための準備を自らするようになります。

自己表現能力は面接のときに活かせるだけではなく、今後新しい入試制度が導入された時に必要になってくるなど、受験を突破するのに自己表現能力は欠かせない能力です。

さらに、学習した単元や内容をしっかりと理解できているのか確かめるために塾内オリジナル単元別テストの実施等も行っているため、学んだ内容をあやふやなまま進めるのではなく、しっかりと身につけたうえで勉強を進めていくので学力の底上げができます

一般高校の受験対策と国立高専高校の受験対策の2つの軸で受験生のサポートをしているため、一般高校への受験を考えている方や国立高専への受験を考えている方、どっちも挑戦してみたいという全ての受験生におすすめです。

仙台高専の偏差値と評判・難易度・対策方法|まとめ

社会で活躍できる実践的・技術的な知識・経験を身につけることができる高等専門学校の1つ、仙台工業高等専門学校の特徴や進学・就職状況、偏差値や難易度に加えて対策方法まで紹介しました。

仙台工業高等専門学校は専門的で実践的な学びを深めることができるだけでなく、海外の企業でインターンすることができるなど、貴重な体験をすることができます。

偏差値は63-64と高いため、しっかりとして受験対策に加えて日ごろから学校の授業や課題・テストなどにも真剣に向き合う必要がございます。

そんな仙台工業高等専門学校への合格を目指すには【一般高校受験×国立高専受験】の日本初のハイブリット型学習塾「飛高専塾」の国立高専進学コースがおすすめ。
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国立高専では一般的な高等学校と入試形式や出題形式・難易度が大きく異なるため、適切な対策を行うことが大切です。

飛高専塾では塾生以外でも申し込み可能な実際の入試問題レベルを想定した「国立高専模試」を実施しており、この模試を通して明確な学力を測り、細分化して分析した自分の苦手を把握することによって受験勉強に活かすことができます。

さらに、高専模試受験者を対象に実際に高専受験を突破した先輩と対面で交流ができ、高専受験に対する疑問や不安、実際に通ってみた感想など様々なお話をすることも可能です。

国立高専への進学を考えている方や悩んでいる方、仙台工業高等専門学校への進学を検討している方はぜひ飛高専塾へご相談ください
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