2023.7.15
豊田高専に合格するための対策をご紹介!
皆様は全国に51校ある国立高専をご存知でしょうか?
全国、ほとんどの各都道府県に1つはある国立高専ですが、
今回は愛知県にある豊田高専を中心にご説明させていただきます。
最初の国立高専が創立されてから60年以上の歴史を持つ国立高専ですが、いまいちどのような学校か捉えにくいイメージがあると思います。
そこで、今回は
国立高専の特徴は何があるか。
また、その入試制度はどのようなものなのか。
合格するためには何をするべきなのか。
を中心にご説明させていただきますので、ぜひご覧ください!
国立高専とは
5年間一貫性の高等専門学校
国立高専とは独立行政法人国立高等専門学校機構が運営する埼玉県、神奈川県、山梨県、滋賀県、佐賀県以外の都道府県に存在する高等専門学校です。
国立高専は全国に51校存在しており、基本的には工学系の高等専門学校となっており、最も大きな特徴は5年間一貫性の学校である点です。
1〜3年生では、一般科目に加えて、徐々に専門科目を学習していき、4〜5年生では、専門科目をメインにしたカリキュラムが組まれています。
大学と同等の施設や教授の質など、早い段階からハイレベルな専門知識が身につけられる学校になっています。
よく、国立高専=国立高等工業専門学校と思われる方も多いですが、正しくは国立高専=国立高等専門学校です。
富山高専などは、国際ビジネス科も存在するなど、工学以外の選択肢が徐々に増加しております。
国立高専卒は安定した進路に進める!
国立高専はその学校の性質上、進路の幅としては工学系に縛られるため少し狭くなることがあります。
※富山高専の国際ビジネス科などであれば、金融庁など工学系以外への就職も可能です。
ただし、5年間の一貫した学習で学力ど実技を並行して、高水準で学べるため、企業からの求人は非常に豊富です。
基本的には各高専の求人倍率は20倍〜40倍ほどになっているため、1人あたりに20〜40件の選択肢があることがわかります。
進学についても、5年生を卒業した後、大学3年生への編入試験が準備されており、国立高専で優秀な成績を修めた生徒であれば、推薦で旧帝大などの難関大学へ進学することが可能です。
実際に国立高専からの進学は国公立大学への進学がほとんどになっています。
高専受験の特徴
独自の入試方式
国立高専の入試はマーク方式で実施されます。
これは、国立高専の学力検査における試験問題は全国の国立高専で共通したものを利用しており、各高専毎に正解基準を統一化するためです。
公立高校とは異なる問題
国立高専の入試問題がマーク方式と聞いて、簡単そうだと思ったら大間違いです。
実は全国の国立高専の平均偏差値は61〜62とかなり高いため、入試問題もかなり難易度の高いものとなっています。
特に数学や理科などの理系科目では、中学で習う知識をきちんと理解した上で応用問題へ活用する力が必要になってきます。
国立高専は理系を専門として学習していく学校になりますので、学校側も理系への高い理解を求めます。
そのため、多くの国立高専が数学・理科の理系科目で傾斜配点を採用しています。
公立高校における応用問題が国立高専の小問集合で出題されることもあります。
他にも、社会や英語では、中学校では普段習わないような知識まで暗記しておくことが必要です。
例えば、金閣・銀閣の正式名称など、授業では聞かない内容も出題されることがあるのが、高専入試となっています。
高専入試の種類とは
高専の入試は推薦選抜と一般選抜の2種類があります。
推薦選抜
推薦選抜は小論文や実技検査、口頭試問などから各国立高専ごとに選択し、実施するものになっております。
面接と調査書の点数と実施した試験内容を総合的に判断して合格が決定されます。
推薦選抜では、多くの高専で内申点の出願資格を設けていますので、普段の学生生活がとても重要になってきます。
一般選抜
一般選抜では学力検査と内申点を総合判断して合格を決定します。
各高専によって、内申点と学力検査の比重は異なり、内申点と学力検査なら比重が同じくらいの高専もあれば、内申点:学力検査が2:8と学力検査に重きを置いている高専もあります。
また、高専によっては学力検査において社会を実施しない高専や理科・数学の点数を2倍するなどの傾斜配点を行う高専もあります。
各高専の情報をしっかりと確認し、適切な受験勉強を行うことが合格への鍵になるでしょう!
2023年度豊田高専の入試日程
ここからは豊田高専の情報を基準にお話しさせていただきます。
豊田高専の学校情報が気になる方は以下のブログをご覧ください。
推薦選抜
豊田高専の推薦選抜は例年、1月中旬に行われます。
2023年度の入試日程はまだ公開されていませんが、2022年度が1月14日(土)、2021年度が1月15日(土)であることから、今年度も1月の第2土曜日であることが予想されます。
したがって、今年度の豊田高専の推薦選抜は1月13日(土)に実施されるでしょう。
豊田高専の推薦選抜の試験内容について
豊田高専の推薦選抜は以下の成績条件を満たすことで出願資格が得られます。
その条件は、第3学年の成績が学年の上位15%以上の者又は生徒会活動、部活動、学外活動(ボランティア活動含む)、英語・数学・漢字検定取得、海外生活経験等に優れた実際を有する者です。
すなわち、豊田高専の推薦試験を受験するには、3年生の成績が重要な基準の一つとなります。
そして、豊田高専の推薦選抜の内容は面接のみの試験となっています。
豊田高専の推薦選抜の選抜方法は調査書(45点)、面接(非公開)の総合判断で決定されます。
令和4年度の入試データを参考にすると、推薦選抜で合格する生徒の3年次内申平均点は45点満点中42.95点となっています。
すなわち、推薦選抜で合格するためには、3年次の内申点はほぼオール5である必要があります。
一般選抜
豊田高専の一般選抜は例年、2月中旬に行われます。
2023年度の入試日程はまだ公開されていませんが、2022年度が2月12日(日)、2021年度が2月13日(日)であることから、今年度も2月の第2日曜日であることが予想されます。
したがって、今年度の豊田高専の推薦選抜は2月11日(日)に実施されるでしょう。
豊田高専の一般選抜の試験内容について
豊田高専の一般選抜は成績条件による出願資格がありません。
すなわち、出願すれば誰でも受験可能な試験になります。
豊田高専の一般選抜の試験内容は 主要5科目の学力検査のみの試験となっています。
豊田高専の合格の選抜方法は以下の配点で選抜されます。
国語 | 100点 |
---|---|
数学 | 100点 |
理科 | 100点 |
英語 | 100点 |
社会 | 100点 |
調査書 | 非公開 |
合計 | 500点+調査書 |
令和4年度の入試データを参考にすると、豊田高専の合格者の平均点は500点満点中411.86点となっております。
その中でも、特に電気・電子システム工学科では425.66点、情報工学科では430.47点と85%以上の正答率が必要となります。
これは、全国の国立高専と比較してもかなり高い数値となっており、豊田高専に合格するためには、いかに国立高専の入試問題の対策を徹底するかが重要になってきます。
合格に向けた高専対策
全国の国立高専の入試問題に対して、どのようにすれば合格を勝ち取るために必ずやるべきことは以下の通りです。
過去問で難易度を把握
まずは、自分自身が受験する入試問題がどのようなものかを把握していないと話が始まりません。
したがって、高専で実施された過去問を活用し、問題の難易度や出題形式をしっかりと把握して何を対策する必要があるのかを明確化しておきましょう!
徹底的に過去問を繰り返し解くことで高専合格はかなり近づくことでしょう!
問題傾向を把握
過去問を通じて、高専の入試問題を知ることには、問題傾向を把握する意味があります。
どういうことかというと、国立高専の入試問題はある程度決まったパターンで問題が出題されることがほとんどです。
問題のパターンがある程度決まっっている科目は以下の通りです。
数学 | |
---|---|
大問1 | 計8問(10問)の小問集合 |
大問2 | 関数・方程式・規則性のいずれか |
大問3 | 関数・方程式・規則性のいずれか |
大問4 | 図形問題 |
英語 | |
---|---|
大問1 | 同じ意味になるように語(句)を選択する問題 |
大問2 | 対話文の完成 |
大問3 | 長文問題 |
大問4 | 並び替え問題 |
大問5 | 計算を含んだ長文問題 |
大問6 | 長文問題 |
国語 | |
---|---|
大問1 | 古文などを利用した論説文 |
大問2 | 説明的文章の読解 |
大問3 | 文学的文章の読解 |
以上の科目は例年、問題がパターン化されて出題されています。
ですので、しっかりと出題されやすい単元を把握し、重点的にその内容を深めていく必要があるでしょう!
過去問を取得するには
国立高専の過去問は独立行政法人国立高等専門学校機構のHPで無料公開されています。
ただし、無料で公開されている問題は直近3年分のみであるため、対策を完璧にこなすためには少し物足りない量になります。
最低でも5年分は過去問を解く必要があると思いますので、その場合は書店に販売されている過去問集を利用しましょう!
HPに公開されている問題は解説がついていませんが、過去問集であれば、丁寧に解説も書いてありますので、そちらを何度も繰り返しとくようにしましょう!
▽無料公開の入試過去問はこちらから
https://www.kosen-k.go.jp/exam/admissions/kosen_navi.html
豊田工業高等専門学校の入試対策は「飛高専塾」
飛高専塾では日本初のハイブリット型学習塾として【一般高校受験×国立高専受験】の2軸を兼ね備えており、少人数制の授業を通してお互いを刺激し合いながら密度の高い授業を行っています。
また、独自の「プレゼンテーション式学習法」を取り入れているので、普段学校でなかなか発言ができないという生徒も塾の授業を通して自己表現能力+論理的思考力を身につけることができ、発表内容は宿題からランダムで割り振られるため宿題はもちろんのこと、発表のための準備を自らするようになります。
自己表現能力は面接のときに活かすことができ、論理的思考力は応用問題を解く時に必要な力となります。国立高専の受験を突破するのに自己表現能力・論理的思考力は欠かせない能力です。
さらに、学習した単元や内容をしっかりと理解できているのか確かめるために塾内オリジナル単元別テストの実施等も行っているため、学んだ内容をあやふやなまま進めるのではなく、しっかりと身につけたうえで勉強を進めていくので学力の底上げができます。
一般高校の受験対策と国立高専高校の受験対策の2つの軸で受験生のサポートをしているため、一般高校への受験を考えている方や国立高専への受験を考えている方、どっちも挑戦してみたいという全ての受験生におすすめです。
豊田高専の偏差値と評判・難易度・対策方法|まとめ
社会で活躍できる実践的・技術的な知識・経験を身につけることができる高等専門学校の1つ、豊田工業高等専門学校の特徴や進学・就職状況、偏差値や難易度に加えて対策方法まで紹介しました。
豊田工業高等専門学校は専門的で実践的な学びを深めることができるだけでなく、海外の企業でインターンすることができるなど、貴重な体験をすることができます。
偏差値は64と高く、一般選抜では学力検査の得点が非常に重要となってくるため、しっかりとした受験対策が必要です。
そんな豊田工業高等専門学校への合格を目指すには【一般高校受験×国立高専受験】の日本初のハイブリット型学習塾「飛高専塾」の国立高専進学コースがおすすめ。
国立高専では一般的な高等学校と入試形式や出題形式・難易度が大きく異なるため、適切な対策を行うことが大切です。
飛高専塾では塾生以外でも申し込み可能な実際の入試問題レベルを想定した「国立高専模試」を実施しており、この模試を通して明確な学力を測り、細分化して分析した自分の苦手を把握することによって受験勉強に活かすことができます。
さらに、高専模試受験者を対象に実際に高専受験を突破した先輩と対面で交流ができ、高専受験に対する疑問や不安、実際に通ってみた感想など様々なお話をすることも可能です。
国立高専への進学を考えている方や悩んでいる方、豊田工業高等専門学校への進学を検討している方はぜひ飛高専塾へご相談ください。