2024.2.12
久留米高専に合格するための対策をご紹介!
飛高専塾 久留米校 緒方先生
生徒とのコミュニケーションを大事に、個々に「やるべきこと」を示していくことを意識しています。「できること」を増やしていき、学習することがおもしろいと思ってもらえることを目指しています。 解ける問題、解けない問題に対して「なぜ?」を問いかけ、生徒が問題の根本を理解し、応用問題への対応力向上を養うことも目指しています。
皆様は全国に51校ある国立高専をご存知でしょうか?
基本的には、全国各地の当道府県に国立高専は1校設置されているのがほとんどです。
ただ、今回ご紹介する久留米高専は福岡県に設置されている国立高専ですが、なんと福岡県には3校も国立高専が設置されています。
今回は福岡県にある国立高専の一つである久留米高専について、
久留米高専に合格するためにはどうすればいいのか。
国立高専の特徴は何があるか。
また、その入試制度はどのようなものなのか。
合格するためには何をするべきなのか。
を中心にご説明させていただきますので、ぜひご覧ください!
国立高専とは
5年間一貫性の高等専門学校
国立高専とは独立行政法人国立高等専門学校機構が運営する埼玉県、神奈川県、山梨県、滋賀県、佐賀県以外の都道府県に存在する高等専門学校です。
国立高専は全国に51校存在しており、基本的には工学系の高等専門学校となっており、最も大きな特徴は5年間一貫性の学校である点です。
1〜3年生では、一般科目に加えて、徐々に専門科目を学習していき、4〜5年生では、専門科目をメインにしたカリキュラムが組まれています。
大学と同等の施設や教授の質など、早い段階からハイレベルな専門知識が身につけられる学校になっています。
よく、国立高専=国立高等工業専門学校と思われる方も多いですが、正しくは国立高専=国立高等専門学校です。
富山高専などは、国際ビジネス科も存在するなど、工学以外の選択肢が徐々に増加しております。
国立高専卒は安定した進路に進める!
国立高専はその学校の性質上、進路の幅としては工学系に縛られるため少し狭くなることがあります。
※富山高専の国際ビジネス科などであれば、金融庁など工学系以外への就職も可能です。
ただし、5年間の一貫した学習で学力ど実技を並行して、高水準で学べるため、企業からの求人は非常に豊富です。
基本的には各高専の求人倍率は20倍〜40倍ほどになっているため、1人あたりに20〜40件の選択肢があることがわかります。
進学についても、5年生を卒業した後、大学3年生への編入試験が準備されており、国立高専で優秀な成績を修めた生徒であれば、推薦で旧帝大などの難関大学へ進学することが可能です。
実際に国立高専からの進学は国公立大学への進学がほとんどになっています。
高専受験の特徴
独自の入試方式
国立高専の入試はマーク方式で実施されます。
これは、国立高専の学力検査における試験問題は全国の国立高専で共通したものを利用しており、各高専毎に正解基準を統一化するためです。
公立高校とは異なる問題
国立高専の入試問題がマーク方式と聞いて、簡単そうだと思ったら大間違いです。
実は全国の国立高専の平均偏差値は61〜62とかなり高いため、入試問題もかなり難易度の高いものとなっています。
特に数学や理科などの理系科目では、中学で習う知識をきちんと理解した上で応用問題へ活用する力が必要になってきます。
国立高専は理系を専門として学習していく学校になりますので、学校側も理系への高い理解を求めます。
そのため、多くの国立高専が数学・理科の理系科目で傾斜配点を採用しています。
公立高校における応用問題が国立高専の小問集合で出題されることもあります。
他にも、社会や英語では、中学校では普段習わないような知識まで暗記しておくことが必要です。
例えば、金閣・銀閣の正式名称など、授業では聞かない内容も出題されることがあるのが、高専入試となっています。
高専入試の種類とは
高専の入試は推薦選抜と一般選抜の2種類があります。
推薦選抜
推薦選抜は小論文や実技検査、口頭試問などから各国立高専ごとに選択し、実施するものになっております。
面接と調査書の点数と実施した試験内容を総合的に判断して合格が決定されます。
推薦選抜では、多くの高専で内申点の出願資格を設けていますので、普段の学生生活がとても重要になってきます。
一般選抜
一般選抜では学力検査と内申点を総合判断して合格を決定します。
各高専によって、内申点と学力検査の比重は異なり、内申点と学力検査なら比重が同じくらいの高専もあれば、内申点:学力検査が2:8と学力検査に重きを置いている高専もあります。
また、高専によっては学力検査において社会を実施しない高専や理科・数学の点数を2倍するなどの傾斜配点を行う高専もあります。
各高専の情報をしっかりと確認し、適切な受験勉強を行うことが合格への鍵になるでしょう!
2023年度久留米高専の入試日程
ここからは久留米高専の情報を基準にお話しさせていただきます。
久留米高専の詳しい学校情報が気になる方は以下のブログをご覧ください。
推薦選抜
久留米高専の推薦選抜は例年、1月中旬に行われます。
2023年度の入試日程はまだ公開されていませんが、2022年度が1月21日(土)、2021年度が1月15日(土)であることから、今年度も1月の第3土曜日であることが予想されます。
したがって、今年度の久留米高専の推薦選抜は1月20日(土)に実施されるでしょう。
久留米高専の推薦選抜の試験内容について
久留米高専の推薦選抜は以下の成績条件を満たすことで出願資格が得られます。
第2学年及び第3学年の9教科の評定(5段階評価)の総計が77以上のものです。
すなわち、久留米高専高専の推薦試験を受験するには、2・3年生の成績で評定平均4.3以上修めていることが必須条件となります。
久留米高専の推薦選抜の内容は面接に加えて、数学の適性検査が実施されます。
この適性検査ですが、45分で大問20ほどの問題を解く必要があります。また、試験の難易度も比較的高く(学力選抜に比べると、少し解きやすいレベル)、短い時間で正確に解く力が求められます。
そして、久留米高専の推薦選抜の選抜方法は調査書(非公開)適性検査(非公開)、面接(非公開)の総合判断で決定されます。
過去の入試データを参考にすると、推薦選抜で合格する生徒の内申平均点は45点満点中41.1点となっています。
すなわち、推薦選抜で合格するために必要な内申点は、ほぼオール5であることです。
一般選抜
久留米高専の一般選抜は例年、2月中旬に行われます。
2023年度の入試日程はまだ公開されていませんが、2022年度が2月12日(日)、2021年度が2月13日(日)であることから、今年度も2月の第2日曜日であることが予想されます。
したがって、今年度の久留米高専の推薦選抜は2月11日(日)に実施されるでしょう。
久留米高専の一般選抜の試験内容について
久留米高専の一般選抜は成績条件による出願資格がありません。
すなわち、出願すれば誰でも受験可能な試験になります。
ただ、過去の入試データを参考にすると、推薦選抜で合格する生徒の内申平均点は45点満点中39.3点となっています。
すなわち、一般選抜で合格するために必要な内申点は、オール4以上であることです。
久留米高専の一般選抜の試験内容は 主要5科目の学力検査のみの試験となっています。
久留米高専の合格の選抜方法は以下の配点で選抜されます。
国語 | 100点 |
---|---|
数学 | 150点 |
理科 | 150点 |
英語 | 100点 |
社会 | 100点 |
調査書 | 135点(9教科×5段階×3学年) |
合計 | 735点 |
上記の表からも分かる通り、久留米高専では、数学・理科の2科目が1.5倍の傾斜配点がつきます。
さらに、735点満点に占める学力の点数が600点分と総得点の82%が学力試験で決定します。
したがって、久留米高専に合格するためには、いかに国立高専の入試問題の対策を徹底するかが重要になってきます。
合格に向けた高専対策
全国の国立高専の入試問題に対して、どのようにすれば合格を勝ち取るために必ずやるべきことは以下の通りです。
過去問で難易度を把握
まずは、自分自身が受験する入試問題がどのようなものかを把握していないと話が始まりません。
したがって、高専で実施された過去問を活用し、問題の難易度や出題形式をしっかりと把握して何を対策する必要があるのかを明確化しておきましょう!
徹底的に過去問を繰り返し解くことで高専合格はかなり近づくことでしょう!
問題傾向を把握
過去問を通じて、高専の入試問題を知ることには、問題傾向を把握する意味があります。
どういうことかというと、国立高専の入試問題はある程度決まったパターンで問題が出題されることがほとんどです。
問題のパターンがある程度決まっっている科目は以下の通りです。
数学 | |
---|---|
大問1 | 計8問(10問)の小問集合 |
大問2 | 関数・方程式・規則性のいずれか |
大問3 | 関数・方程式・規則性のいずれか |
大問4 | 図形問題 |
英語 | |
---|---|
大問1 | 同じ意味になるように語(句)を選択する問題 |
大問2 | 対話文の完成 |
大問3 | 長文問題 |
大問4 | 並び替え問題 |
大問5 | 計算を含んだ長文問題 |
大問6 | 長文問題 |
国語 | |
---|---|
大問1 | 古文などを利用した論説文 |
大問2 | 説明的文章の読解 |
大問3 | 文学的文章の読解 |
以上の科目は例年、問題がパターン化されて出題されています。
ですので、しっかりと出題されやすい単元を把握し、重点的にその内容を深めていく必要があるでしょう!
過去問を取得するには
国立高専の過去問は独立行政法人国立高等専門学校機構のHPで無料公開されています。
ただし、無料で公開されている問題は直近3年分のみであるため、対策を完璧にこなすためには少し物足りない量になります。
最低でも5年分は過去問を解く必要があると思いますので、その場合は書店に販売されている過去問集を利用しましょう!
HPに公開されている問題は解説がついていませんが、過去問集であれば、丁寧に解説も書いてありますので、そちらを何度も繰り返しとくようにしましょう!
▽無料公開の入試過去問はこちらから
https://www.kosen-k.go.jp/exam/admissions/kosen_navi.html
久留米工業高等専門学校の入試対策は「飛高専塾」
飛高専塾では日本初のハイブリット型学習塾として【一般高校受験×国立高専受験】の2軸を兼ね備えており、少人数制の授業を通してお互いを刺激し合いながら密度の高い授業を行っています。
また、独自の「プレゼンテーション式学習法」を取り入れているので、普段学校でなかなか発言ができないという生徒も塾の授業を通して自己表現能力+論理的思考力を身につけることができ、発表内容は宿題からランダムで割り振られるため宿題はもちろんのこと、発表のための準備を自らするようになります。
自己表現能力は面接のときに活かすことができ、論理的思考力は応用問題を解く時に必要な力となります。国立高専の受験を突破するのに自己表現能力・論理的思考力は欠かせない能力です。
さらに、学習した単元や内容をしっかりと理解できているのか確かめるために塾内オリジナル単元別テストの実施等も行っているため、学んだ内容をあやふやなまま進めるのではなく、しっかりと身につけたうえで勉強を進めていくので学力の底上げができます。
一般高校の受験対策と国立高専高校の受験対策の2つの軸で受験生のサポートをしているため、一般高校への受験を考えている方や国立高専への受験を考えている方、どっちも挑戦してみたいという全ての受験生におすすめです。
久留米高専の対策方法|まとめ
社会で活躍できる実践的・技術的な知識・経験を身につけることができる高等専門学校の1つ、久留米工業高等専門学校の入試制度及び対策方法を紹介しました。
久留米工業高等専門学校は学力検査に対する比重がかなり高く、以下に高専入試問題を解くことができるかが重要になっていました。
偏差値も68と高く、一般選抜では学力検査の得点が非常に重要となってくるため、しっかりとした受験対策が必要です。
そんな久留米工業高等専門学校への合格を目指すには【一般高校受験×国立高専受験】の日本初のハイブリット型学習塾「飛高専塾」の国立高専進学コースがおすすめ。
国立高専では一般的な高等学校と入試形式や出題形式・難易度が大きく異なるため、適切な対策を行うことが大切です。
飛高専塾では塾生以外でも申し込み可能な実際の入試問題レベルを想定した「国立高専模試」を実施しており、この模試を通して明確な学力を測り、細分化して分析した自分の苦手を把握することによって受験勉強に活かすことができます。
さらに、高専模試受験者を対象に実際に高専受験を突破した先輩と対面で交流ができ、高専受験に対する疑問や不安、実際に通ってみた感想など様々なお話をすることも可能です。
国立高専への進学を考えている方や悩んでいる方、久留米工業高等専門学校への進学を検討している方はぜひ飛高専塾へご相談ください。