2023.5.30

大阪公立大学工業高等専門学校の偏差値は?評判や難易度・対策方法も解説

飛高専塾 吉川先生

飛高専塾 広島駅前本校 吉川先生

勉強が苦手な生徒でも分かりやすいよう"仕組みを徹底的に言語化"して伝えます! 問題の根本を理解することで、応用問題にも対応できる力を身につけて、本質的な学力向上が図れる指導を意識しています。 また、生徒一人ひとりとコミニュケーションを積極的に取りながら、一人ひとりの生徒と二人三脚で勉強に向き合い、『苦手を得意に』をモットーにご指導いたします。

実践的・創造的技術者の育成を目的とした高等教育機関で、全国に広がりつつある「高等専門学校」略称「高専」ですが、高専といえば、一般的に「国立高専」をイメージする方が多いと思います。

ですが、実は高専と呼ばれる学校は全国に58校あり、「国立高専」はその中の51校のことを指します。

すなわち、7校は国立ではない、公立・私立の高専が存在するのです。

今回は国立ではない高専の一つとして大阪府に校舎を構える公立高等専門学校の1つ「大阪公立大学工業高等専門学校」の偏差値や評判を始め、難易度について解説していきます。

また、記事の後半では大阪高専の対策方法について紹介するので、大阪高専への進学を検討している方や大阪高専を志望校にしている方は、ぜひ最後まで読んでください。

大阪公立大学工業高等専門学校

大阪公立大学工業高等専門学校のロゴ

大阪公立大学工業高等専門学校は、大阪府に校舎を構える公立高等専門学校です。

学校名 大阪公立大学工業高等専門学校
住所 〒572-8572
大阪府寝屋川市幸町26-12
電話番号 072-821-6401
設置学科 総合工学科(エネルギー機械コース・プロダクトデザインコース・エレクトロニクスコース・知能情報コース)/td>

大阪公立大学工業高等専門学校の特徴

昭和38年に創立し、機械、電気、化学、土木など工学の専門分野ごとの学科に分かれて教育を行い、実践的な技術者を輩出し、高い評価を得てきました。

しかし、近年では技術革新や産業技術に対するニーズの複合化により、工学の1つの分野のみで解決できる問題は少なくなってきています。

このような社会の要請に対応するために、本校では、全国に先駆けて、工学の各分野の基礎科目を共通に学んだ後、

コースに分かれ工学の専門分野の知識・技術を深める「総合工学システム学科」を平成17年度からスタートし、ものづくりに関わる企画・設計・生産をトータルに考え、実践できる技術者を育成しています。

1年次は全コースに共通する一般科目(英語や基礎数学等)及び専門共通科目(情報など)を学習します。

2年次からエネルギー機械、プロダクトデザイン、エレクトロニクス、知能情報の4つの基盤コースに分かれて、専門知識と技術を習得します。

3年次から専門知識に加え、幅広い分野を「応用専門分野」科目として提供し、学生の興味関心を広げ、将来を見据え、職業に対する意識を醸成します。

ICT及びSDGs指向の「専門共通科目」は全コースで共通して学習し、社会を支える技術者、社会人としての基本的素養と人間性を養います。

大阪公立大学工業高等専門学校では、総合工学科として学びコースを選択することで技術者としての知見をより深めるカリキュラムを採用しています。

大阪公立大学工業高等専門学校の学生寮

全国の国立高専には寮がありますが、大阪公立大学工業専門学校には寮がありません。

学生は大変ですが、通学するしかなく自転車での通学やJRを利用した通学が主な通学手段となっています。

大阪公立大学工業高等専門学校の学費

大阪公立大学工業高等専門学校の入学料は84,600円、年間授業料は234,600円と国立高専と同額になっています。

大阪という都心部ですので、あまり珍しくはありませんが、大阪公立大学工業高等専門学校には制服がないので制服費用はかかりませんが、入学料と授業料以外に教科書・体操服等の購入費用が別途必要です。

第1学年〜第3学年の通算36か月間を対称に就学支援金制度が用意されており、家族の世帯収入や子供の人数などで授業料が全額免除・半額免除、もしくは徴収猶予になる授業料免除制度の用意もあります。

奨学金制度

また、経済的理由により学費の支払いが困難な学生を対象にした奨学金制度が大阪公立大学工業高等学校にも用意されています。

大阪公立大学工業高等学校で受けることのできる奨学金は日本学生支援機構奨学生・大阪府育英会を始め、地方公共団体や民間団体が行っている奨学金制度等が挙げられ、選考に通れば利用可能です。

また、大阪公立大学工業高等専門学校は令和2年4月から世帯収入や資産の要件を満たした学ぶ意欲のある生徒を対称に、給付奨学金・授業料等減免所制度を受けることのできる高等教育の修学支援新制度の対象校になったため、修学支援新制度の利用もできます。

大阪公立大学工業高等専門学校の就職

大阪公立大学工業高等専門学校の就職ですが、やはり、日本の技術力が詰まった企業が多い大阪の高専ということもあり、求人数は例年、かなり多い数を記録しています。

求人企業数は例年、数百社を数え、本科の求人倍率は毎年20倍を超え、専攻科は100倍前後と非常に高い数値を保っています。

また、コース別にみても、それぞれ300~700社超の企業から求人票が寄せられています。

就職した卒業生達は、優秀な技術者として、産業界の中心的な役割を担っています。

近年5年分の求人状況が以下の通りです。

本科 専攻科
2022年度 求人数:3196(倍率32倍) 求人数:2041(倍率291.6倍)
2021年度 求人数:3175(倍率32.1倍) 求人数:1954(倍率177.6倍)
2020年度 求人数:3227(倍率33.6倍) 求人数:2213(倍率221.3倍)
2019年度 求人数:4145(倍率49.3倍) 求人数:2289(倍率152.6倍)
2018年度 求人数:3807(倍率37.3倍) 求人数:2034(倍率184.9倍)

大阪公立大学工業高等専門学校の進学率

進学に対する受験イメージ

大阪公立大学工業高等専門学校も国立高専と同様に5年間の本科と2年間の専攻科の最大7年間のカリキュラムが組まれています。

そのため、学生は幅広い選択が可能になっており、大学への編入や専攻科への進学が選択できます。

大学への編入は他の国立高専と同様に共通テストを受ける必要はなく、各大学には高専生のための編入枠が準備されているため、各大学が設定する編入試験に合格することで、大学3年次への編入が可能になっています。

過去5年間の進学状況は以下の通りです。

国公立 長岡技術科学大学(25)、豊橋技術科学大学(20)、和歌山大学(11)、大阪大学(10)、京都工芸繊維大学(7)、東京大学(4)、東京工業大学(3)、神戸大学(3)、岡山大学(3)、北海道大学(2)、福井大学(2)、奈良女子大学(2)、香川大学(2)、大阪府立大学(51)、滋賀県立大学(3)、大阪公立大学(2)、その他国公立大学11校
私立 大阪工業大学(2)、同志社大学(1)、立命館大学(1)その他私立大学1校
専攻科 大阪公立大学工業高等専門学校(94) その他高専専攻科1校

大阪公立大学工業高等専門学校の偏差値は高い?難易度も解説

大阪公立大学工業高等専門学校の難易度

ここからは大阪公立大学工業高等専門学校の偏差値と難易度について解説していきます。

岐阜工業高等専門学校の偏差値は64と高い水準を誇っており、偏差値ランキングでは大阪府内546件中64位、大阪府内公立203件中19位となっています。

全国にある高専の平均偏差値は61.7前後と言われているため、64もの偏差値を誇る大阪公立大学工業高等専門学校の偏差値は高いといえます。

大阪公立大学工業専門学校の入試制度

大阪公立大学工業高等専門の入試には以下の2種類の選抜方法がります。
・小論文、面接による特別選抜
・学力検査による一般選抜

※大阪公立大学工業専門学校は公立高専ですが、学力検査で使用する問題は全国の国立高専と共通です。

大阪公立大学工業高等専門学校の詳しい入試制度は以下の通りです。

特別選抜 一般選抜
出願資格(成績要件) 第3学年の全教科の評定合計が36以上かつ数学、理科、英語、技術・家庭の4教科の合計が18以上の者 なし
試験内容 小論文及び面接 国語・数学・英語・理科・社会の学力検査
合格基準 調査書130点満点、小論文80点満点、面接30点満点の計240点満点 国語・社会は各100点、数学・理科・英語は1.5倍の各150点満点の650点満点と調査書450点満点の計1100点満点

大阪公立大学工業高等専門学校の評判

体験談の本

ここでは大阪公立大学工業高等専門学校の実際の評判について紹介していきます。

工学に興味があり、将来(就職など)を見据えて学校を考えている人にはぴったりの学校です。5年制の学校で、卒業後は大学への編入か就職を選ぶことができますが、中退すると学歴は中卒になってしまいます。
赤点が60点と他の高校よりも高い点数が設定されていますが、最悪の場合テストの点数で60点を多少下回ってしまっても授業態度や提出物の点数である程度の挽回は可能です。
理数系を重んじる学校のため理数科目の難易度は高いです。
また、入学してから2ヶ月ほど、事あるごとに教員から「君たちは生徒じゃなくて学生」という趣旨の高専マインドを叩き込まれます。
みんなの高校情報<大阪>
自由や自己成長、個性の尊重を求めている学生には、とてもよい学校だと思います。
授業でやることが無ければその授業は休講になり、学校に来なくても良いです。また、授業内容が早く終われば、チャイムの前に休み時間に入れます。
このように、自由な時間が他校と比べて多いので、友人と遊んだり趣味に時間を費やしたりすることが出来ます。
また、学校生活で束縛されるような校則も無いので、染髪、ピアス、服装など、個性を出せる学校だと思います。

他にも、レポートが多いです。多いときで、週1ペースでレポートがあります。(3ヶ月ほどない時もあった) 負担ではありますが、何回もレポートを書いていると上手くなっている実感はあります。学びながら成長出来ていると思います。

高専は、想像通り個性的な学生が多いです。他の高校だと、浮いてしまう学生でも、高専では馴染めますし、むしろそういう人の方が多いと思います。学校をサボってゲームイベントに行く人など。

勉強面では、きちんと定期テストで勉強をしていれば問題は無いと思います。赤点は60点と高いですが、その分テストの内容は比較的基礎なので、平均点は73点あたりになっています。
みんなの高校情報<大阪>

やはり、高専ということもあり、自由度は高いですが、課題などはなかなか多いのが現状ですね。
ただし、口コミから分かる通り、きちんと学生生活を送っておけば、専門的な技術が学べる良い学校ということがわかります。

偏差値64と高い水準を誇っているため、真面目に勉強をしないと赤点を取ってしまったり、希望する進路に進めなくなってしまう可能性もあるため、高校生活を遊んで過ごしたいという方は注意が必要です。

大阪公立大学工業高等専門学校の対策方法

受験勉強をする学生の手元

最後に大阪公立大学工業高等専門学校への進学を希望している方に向けて、対策方法を紹介します。

大阪公立大学工業高等専門学校の入試対策は「飛高専塾」

飛高専塾では日本初のハイブリット型学習塾として【一般高校受験×国立高専受験】の2軸を兼ね備えており、少人数制の授業を通してお互いを刺激し合いながら密度の高い授業を行っています。

また、独自の「プレゼンテーション式学習法」を取り入れているので、普段学校でなかなか発言ができないという生徒も塾の授業を通して自己表現能力を身につけることができ、発表内容は宿題からランダムで割り振られるため宿題はもちろんのこと、発表のための準備を自らするようになります。

自己表現能力は面接のときに活かせるだけではなく、今後新しい入試制度が導入された時に必要になってくるなど、受験を突破するのに自己表現能力は欠かせない能力です。

さらに、学習した単元や内容をしっかりと理解できているのか確かめるために塾内オリジナル単元別テストの実施等も行っているため、学んだ内容をあやふやなまま進めるのではなく、しっかりと身につけたうえで勉強を進めていくので学力の底上げができます

一般高校の受験対策と国立高専高校の受験対策の2つの軸で受験生のサポートをしているため、一般高校への受験を考えている方や国立高専への受験を考えている方、どっちも挑戦してみたいという全ての受験生におすすめです。

大阪高専の偏差値と評判・難易度・対策方法|まとめ

社会で活躍できる実践的・技術的な知識・経験を身につけることができる公立高等専門学校の1つ、大阪公立大学工業高等専門学校の特徴や進学・就職状況、偏差値や難易度に加えて対策方法まで紹介しました。

大阪公立大学工業高等専門学校は専門的で実践的な学びを深めることができるだけでなく、海外の企業でインターンすることができるなど、貴重な体験をすることができます。

偏差値は64とかなり高く、特別選抜・学力検査選抜どちらの入試方法で受験をしても調査書(内申点)の点数配分が大きいため、受験対策に加えて日ごろから学校の授業や課題・テストを疎かにしてしまうと合格は難しいです。

そんな大阪公立大学工業高等専門学校への合格を目指すには【一般高校受験×国立高専受験】の日本初のハイブリット型学習塾「飛高専塾」の国立高専進学コースがおすすめ。
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国立高専では一般的な高等学校と入試形式や出題形式・難易度が大きく異なるため、適切な対策を行うことが大切です。

飛高専塾では塾生以外でも申し込み可能な実際の入試問題レベルを想定した「国立高専模試」を実施しており、この模試を通して明確な学力を測り、細分化して分析した自分の苦手を把握することによって受験勉強に活かすことができます。

さらに、高専模試受験者を対象に実際に高専受験を突破した先輩と対面で交流ができ、高専受験に対する疑問や不安、実際に通ってみた感想など様々なお話をすることも可能です。

国立高専への進学を考えている方や悩んでいる方、大阪公立大学工業高等専門学校への進学を検討している方はぜひ飛高専塾へご相談ください
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