2023.7.15
豊田工業高等専門学校の偏差値は?評判や難易度・対策方法も解説
実践的・創造的技術者の育成を目的とした高等教育機関で、全国に広がりつつある「高等専門学校」略称「高専」ですが、高専も学校によって偏差値や難易度・入試倍率が異なります。
今回は愛知県に校舎を構える国立高等専門学校の1つ「豊田工業高等専門学校」の偏差値や評判を始め、難易度について解説していきます。
記事の後半では豊田高専の対策方法について紹介するので、豊田高専への進学を検討している方や豊田高専を志望校にしている方は、ぜひ最後まで読んでください。
豊田工業高等専門学校
豊田工業高等専門学校は、愛知県に校舎を構える国立高等専門学校の1つです。
学校名 | 豊田工業高等専門学校 |
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住所 | 〒471-8525 愛知県豊田市栄生町2-1 |
電話番号 | 0565-32-8811 |
設置学科 | 機械工学科・電気・電子システム工学科・情報工学科・環境都市工学科・建築学科 |
豊田工業高等専門学校は全5つの科が用意されており、本科の専攻に加えて2年間の研究活動と専攻科特別実習(インターンシップ)・国際交流などを通して学びを深めることが可能です。
専攻科では企業戦略の中核となる研究開発型の技術者を育成するため「電子機械工学専攻」、「建設工学専攻」、「情報科学専攻」の3専攻が設置されています。。
この専攻科では海外の企業・大学で実習を行うこともできるので、海外の最先端な技術・知識を通してより実践的・活用的な技術・高度な知識を身につけることができます。
豊田工業高等専門学校の特徴
豊田工業高等専門学校は中学課程を修了した学生の受け入れも行っており、5年間の一貫教育を通して科学技術への理解と愛情を深め、近代的な社会の実現に向け、最前線で活躍することのできる国際性豊かな技術者の育成に力を入れています。
5年間の高等教育では設備や教授の質などが担保されており、高レベルな専門教育を行うことで20歳までに大学工学部とほぼ同レベルの専門的な知識と技術を習得することが可能です。
機械工学科や環境都市工学科などでは、国内最高峰の技術系資格である技術士の第一次試験の受験を推奨しており、合格すると就職後に技術士補としていち早く経験を積めるようになるなど、企業が求める技術者になることができます。
さらに、高専卒業で準学士の称号が与えられ、専攻科に関しては学士の学位を取得することができます。
ですので、専攻科まで進学したのち、大卒と同じ枠で就職することも可能です。
豊田工業高等専門学校の学生寮
豊田工業高等専門学校には学生寮が用意されており、男子寮と女子寮に分かれています。
在学生の約半分が寮に在籍するなど、非常に多くの方が学生寮を利用しています。寮生活を通じて、先輩との交友関係が築いたり、他学科との交流が増えたりと高専生活をより充実させることが可能です。
豊田工業高等専門学校の学費
豊田工業高等専門学校の入学料は84,600円、年間授業料は234,600円となっています。
制服はないので制服費用はかかりませんが、入学料と授業料以外に教科書・体操服等の購入費用が別途必要です。
第1学年〜第3学年の通算36か月間を対称に就学支援金制度が用意されており、入学料と授業料が全額免除・半額免除、もしくは徴収猶予になる授業料免除制度の用意もあります。
奨学金制度
経済的理由により学費の支払いが困難な学生を対象にした奨学金制度が豊田工業高等学校にも用意されています。
豊田工業高等学校で受けることのできる奨学金は日本学生支援機構奨学生・愛知県選奨生を始め、地方公共団体や民間団体が行っている奨学金制度等が挙げられ、選考に通れば利用可能です。
また、令和2年4月から世帯収入や資産の要件を満たした学ぶ意欲のある生徒を対称に、給付奨学金・授業料等減免所制度を受けることのできる高等教育の修学支援新制度の対象校になったため、修学支援新制度の利用もできます。
豊田工業高等専門学校の就職
豊田工業高等専門学校は、これまで高い就職実績を誇っており、多くの企業からの求人があります。その求人対して、学校が学校推薦という形で生徒をサポートするため、就職率はほぼ100%と高い数値なっています。
豊田工業高等専門学校を5年間で卒業した生徒は大学工学部レベルの知識・技術に加えて、多くの実験・実習などを経験しているため企業からの評価が非常に高く、生徒1人につき10社以上の企業から求人の依頼が来ることも多くあります。
卒業生の多くは技術系の総合職として企業で働き、現在は技術系幹部として活躍している卒業生が多いです。
ですが、近年は就職先も多様化しており、公務員として役所に就職するなどもみられます。
豊田工業高等専門学校の進学率
豊田工業高等専門学校では進学を選ぶ人も少なくありません。
卒業生の約半数は本校専攻科、もしくは国公立大学工学部に3年次編入として進学しており、さらには、2年間の教育課程である本校専攻科を卒業すると学士として就職したり、大学院へ進学することも可能です。
大学の編入学は基本的にその大学の欠員を埋めるために行われているのですが、国立高専からの編入学は多くの国立大学で高専専用の推薦入試枠が用意されるようになったため、欠員がない場合でも編入学の機会が設けられています。
この編入学では、成績優秀者であれば学校からの推薦として、試験内容が面接と口頭試問のみとなるなど高専生だから受けられる特典が多くあります。
だからこそ、豊田高専は旧帝大をはじめとするような難関大学への進学を果たしているのです。
豊田工業高等専門学校の偏差値は高い?難易度も解説
それでは、豊田工業高等専門学校の偏差値と難易度についてみていきます。
豊田工業高等専門学校の偏差値は63~64と比較的高い水準を誇っており、偏差値ランキングでは愛知県内400件中31位、愛知県内国立では1位となっています。ただし、愛知県内は優れた進学校が多いため、進学校と比較すると少し見劣りするところではありますが、進学校とは違い、高度な専門技術を早い段階から学び始めるため、一概に偏差値で全てを判断できません。
それでも、全国にある高専の平均偏差値は61.7前後と言われているため、63~64の豊田工業高等専門学校の偏差値は比較的高いといえます。
63~64もの高い偏差値を誇る豊田工業高等専門学校の難易度も高く、最高倍率は3.75倍、令和4年度に行われた学力検査の平均合格点は500点中411.86点と合格平均点の水準もかなり高いです。
豊田工業高等専門学校の評判
ここでは豊田工業高等専門学校の実際の評判について紹介していきます。
また売店(コンビニみたいな奴)もあります。
更に、体育館2つと武道場、卓球場、弓道場、陸上トラック、プール、軽音楽部の大きい部室(?)、サッカーグラウンド、野球場、トレーニング室と、かなり運動設備も充実しています。
そして図書館は日本一多読の本があります。
みんなの高校情報<愛知>
みんなの高校情報<愛知>
でも逆に言うと自分から行動しなかったり、コミュニケーションを取らないとただ無駄に過ごすだけになります。教育目標や校風的にも大学と同じように考えたほうがいいです。
また、寮も充実しています。入るか入らないかは自由に選べますが、入寮には審査があります(一年生は優先され多く入れます)。
海外留学も盛んで、毎年30~40人ぐらいが留学します。
総合的に、私にとっては最高な環境です。
みんなの高校情報<愛知>
高校スクールナビ
以上のように専門的な内容を学びたい生徒、目的のある生徒にとっては専門的な知識を身につけることができるのでいい評判が多くあります。
しかし赤点が60点と高い基準にあるため、真面目に勉強をしないと赤点を取り、進級や卒業が難しくなってしまう可能性もあるため、高校生活を遊んで過ごしたいという方は注意が必要です。
アルバイトやスマホの使用も許可されているなど、校則も厳しくなく、長期休暇では学校の敷地内に設置された合宿所で泊まりながら各部活動の練習をするなど、部活動も盛んな様子が見受けられました。
豊田工業高等専門学校の対策方法
最後に豊田工業高等専門学校への進学を希望している方に向けて、対策方法を紹介します。
まず、豊田工業高等専門学校では推薦選抜と学力選抜の2種類の方法があり、その内容は以下の通りです。
推薦選抜
採点は45点満点である。ただし、「内申点や面接試験を総合判定する」となっているが、詳細な基準を明確にしていない。
学力選抜
配点は国語・社会・数学・理科・英語各100点、計500点とする
[第一段階合格者]
学力選抜の成績が上位4位以内の者は、内申点に関係なく合格となる
[第二段階合格者]
(上記合格者を除く)全受験者について、学力選抜の得点と内申点の合計が高いものから成績順に並べた時、全学科の学力選抜合格者予定数内にある者ををAとし、それ以外をBとする。
Aに関して、次の採点方法で計算して順位付けし、志望する学科の合格予定者数内にある者は、合格となる
[評点※×4]440点+[学力選抜の得点]500点=[合計]940点満点
[第三段階合格者]
上記1、2で合格者予定数に満たない場合は、次の採点方法で合計点の高い者から順に合格となる
[評点※×3]330点+[学力選抜の得点]500点=[合計]830点満点
※評点とは2年生と3年生の9教科の評点の合計である。(ただし、数学と理科は2倍とした値)110点満点。
上記でもあるように豊田高専では評定の換算で理科・数学を2倍して計算する方法がとられています。したがって、定期テストなどで、以下に理科・数学の点数を取り切るのかが重要になってきます。
また、豊田高専は全国の高専と比べても評定の比重が半分近くと大きくなっています。評定での内申点は2・3年生での成績が反映されるので、推薦入試だけに限らず学力検査入試でも学校の勉強を疎かにしないように心がけましょう。
そして、学校の勉強に加えて豊田工業高等専門学校の入試対策も並行して行うことがポイントです。
豊田工業高等専門学校の入試対策は「飛高専塾」
飛高専塾では日本初のハイブリット型学習塾として【一般高校受験×国立高専受験】の2軸を兼ね備えており、少人数制の授業を通してお互いを刺激し合いながら密度の高い授業を行っています。
また、独自の「プレゼンテーション式学習法」を取り入れているので、普段学校でなかなか発言ができないという生徒も塾の授業を通して自己表現能力を身につけることができ、発表内容は宿題からランダムで割り振られるため宿題はもちろんのこと、発表のための準備を自らするようになります。
自己表現能力は面接のときに活かせるだけではなく、今後新しい入試制度が導入された時に必要になってくるなど、受験を突破するのに自己表現能力は欠かせない能力です。
さらに、学習した単元や内容をしっかりと理解できているのか確かめるために塾内オリジナル単元別テストの実施等も行っているため、学んだ内容をあやふやなまま進めるのではなく、しっかりと身につけたうえで勉強を進めていくので学力の底上げができます。
一般高校の受験対策と国立高専高校の受験対策の2つの軸で受験生のサポートをしているため、一般高校への受験を考えている方や国立高専への受験を考えている方、どっちも挑戦してみたいという全ての受験生におすすめです。
豊田高専の偏差値と評判・難易度・対策方法|まとめ
社会で活躍できる実践的・技術的な知識・経験を身につけることができる高等専門学校の1つ、豊田工業高等専門学校の特徴や進学・就職状況、偏差値や難易度に加えて対策方法まで紹介しました。
豊田工業高等専門学校は専門的で実践的な学びを深めることができるだけでなく、海外の企業でインターンすることができるなど、貴重な体験をすることができます。
偏差値は63~64とかなり高く、推薦入試・学力検査選抜どちらの入試方法で受験をしても調査書(内申点)の点数配分が大きいため、受験対策に加えて日ごろから学校の授業や課題・テストを疎かにしてしまうと合格は難しいです。
そんな豊田工業高等専門学校への合格を目指すには【一般高校受験×国立高専受験】の日本初のハイブリット型学習塾「飛高専塾」の国立高専進学コースがおすすめ。
国立高専では一般的な高等学校と入試形式や出題形式・難易度が大きく異なるため、適切な対策を行うことが大切です。
飛高専塾では塾生以外でも申し込み可能な実際の入試問題レベルを想定した「国立高専模試」を実施しており、この模試を通して明確な学力を測り、細分化して分析した自分の苦手を把握することによって受験勉強に活かすことができます。
さらに、高専模試受験者を対象に実際に高専受験を突破した先輩と対面で交流ができ、高専受験に対する疑問や不安、実際に通ってみた感想など様々なお話をすることも可能です。
国立高専への進学を考えている方や悩んでいる方、検討している方はぜひ飛高専塾へご相談ください。