2026.8.21
東京高専の卒業後の進路は?就職・大学編入・進学について詳しく解説

飛高専塾 広島駅前本校 吉川先生
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皆さんこんにちは!飛高専広島校教室長の吉川です!
「東京高専を卒業したら、どんな進路に進むの?」「高専卒業後は就職する人が多いの?」「大学へ編入することもできるの?」と気になっている中学生や保護者の方も多いのではないでしょうか。
高専は、5年間の一貫教育を通して専門的な知識や技術を身につけられる学校です。そのため、卒業後の進路も一般的な高校とは少し異なります。
東京高専では、就職と進学がおおよそ半々となっており、就職だけでなく、大学編入や専攻科への進学など、さまざまな道が用意されています。東京高専公式サイトでも、本科卒業後は就職と進学が近い割合で、進学者の多くが大学3年次または2年次への編入学を選択していると説明されています。
今回は、東京高専の卒業後の進路について、実際の就職先企業名も紹介しながら、就職・大学編入・専攻科への進学という3つの方向から詳しく解説します。
目次
東京高専の卒業後はどんな進路がある?
東京高専では、5年間の本科を卒業した後、大きく分けて「就職」と「進学」という2つの選択肢があります。
東京高専公式サイトによると、近年は就職と進学がおおよそ半々です。つまり、「高専に入学したら卒業後は就職する」というわけではありません。企業へ就職して技術者として働くこともできますし、大学へ編入してさらに専門分野を学ぶこともできます。また、東京高専の専攻科へ進学して、より高度な専門教育を受ける道もあります。
このように、15歳から専門分野を学びながら、その先の進路を自分の興味や目標に合わせて選択できることが高専の大きな魅力です。
就職と進学のどちらも選びやすい
東京高専では、就職希望者への求人倍率が20~30倍程度と高く、多くの学生が希望する企業や業種へ就職しています。就職先も電気機器、精密機器、自動車、化学、医療機器、情報通信、エネルギーなど幅広い分野に及んでいます。
一方、進学を希望する学生も多く、国立大学などへの編入学や東京高専専攻科への進学という道があります。
そのため、「将来は技術者として働きたい」という人だけでなく、「大学でもっと研究したい」「大学院まで進んで専門性を高めたい」という人にも、高専は魅力的な進路となります。
東京高専卒業後の就職先は?実際の企業名を紹介
東京高専の卒業後の進路を考えるとき、「実際にどんな会社に就職しているの?」という点は、特に気になるところでしょう。
東京高専が公表している令和7年度(令和8年3月卒業)の本科就職先一覧を見ると、104名が就職しています。内訳は、機械工学科14名、電気工学科25名、電子工学科19名、情報工学科28名、物質工学科18名です。
そして、就職先にはさまざまな有名企業や専門性の高い企業が含まれています。
情報・IT・通信分野の企業への就職
情報系の分野では、株式会社デンソー、株式会社エヌ・ティ・ティ・エムイー、エヌ・ティ・ティ・データ・ソフィア株式会社、Rapidus株式会社、株式会社ドコモCS、株式会社FIXER、三菱電機エンジニアリング株式会社、日本アルゴリズム株式会社、CTCテクノロジー株式会社、株式会社トヨタシステムズ、株式会社アルプス技研などが令和7年度の就職先として掲載されています。
情報工学科では、プログラミングやコンピュータ、ネットワークなどを学ぶため、IT企業や通信関連企業だけでなく、自動車や製造業など、情報技術を必要とする幅広い業界へ進むことができます。
東京高専の情報工学科では、過去の主な就職先としてNTTデータ、日立製作所、富士通、セイコーエプソンなども紹介されています。
「将来プログラマーになりたい」「AIや情報技術に関わる仕事がしたい」という人だけでなく、技術とITを組み合わせた仕事に興味がある人にとっても、東京高専の学びは将来につながりやすいでしょう。
自動車・機械・メーカーなどへの就職
東京高専の卒業生は、IT企業だけに進むわけではありません。
例えば令和7年度の就職先には、株式会社デンソー、エアロトヨタ株式会社、株式会社豊田中央研究所、三菱電機エンジニアリング株式会社、ダイキン工業株式会社などが含まれています。
機械工学科などで学ぶ学生にとっては、機械の設計や製造、制御などの専門知識を活かせる企業が就職先の候補になります。
高専では、座学だけでなく実験・実習を通して専門知識を身につけるため、実際にものをつくったり、機械を動かしたりしながら技術を学びたい人に向いています。
将来、自動車やロボット、機械製品などの開発に関わりたいと考えている中学生にとって、こうした就職先は東京高専を目指す理由の一つになるでしょう。
化学・医療・素材などの分野にも進める
東京高専の物質工学科では、化学や材料などについて専門的に学びます。
令和7年度の就職先には、住友金属鉱山株式会社、株式会社INPEX、DIC株式会社、第一三共株式会社、ニプロ株式会社、株式会社三井化学分析センター、株式会社レゾナック、サントリーホールディングス株式会社、ダイキン工業株式会社などが掲載されています。
このように、化学・素材・医療・エネルギーなど、幅広い業界で専門知識を活かすことができます。
「化学が好き」「実験が好き」「医療や素材に関わる技術を学びたい」という人にとっては、物質工学科での学習が将来の仕事につながる可能性があります。
東京高専から大学編入することもできる!
「高専を卒業したら大学には行けないの?」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、これは大きな誤解です。
高専卒業後には、大学の3年次などへ編入学する道があります。東京高専公式サイトでも、進学する学生の多くが大学の3年次または2年次へ編入学していると説明されています。
高校から大学へ進学する場合とは異なり、高専では5年間の専門教育を受けたうえで大学へ進むため、専門分野を学んでから、さらに大学で研究や専門教育を深めることができます。
国立大学などへの編入実績もある
東京高専では、国立大学を中心に多くの編入実績があります。
東京高専の公式情報では、長岡技術科学大学、豊橋技術科学大学、東京農工大学、電気通信大学、千葉大学などへの編入実績が紹介されています。また、年度によっては東京工業大学などへの編入実績も確認できます。
特に長岡技術科学大学と豊橋技術科学大学は、高専卒業生を多く受け入れている大学として知られており、東京高専からも継続的に編入者が出ています。
そのため、「高専で専門分野を学んでから、大学でもっと研究したい」という進路もしっかりと考えることができます。
大学編入を考えるなら早めの準備が大切
大学編入は、一般的な大学受験とは試験制度が異なるため、進学を考えている場合は早めに情報を集めることが重要です。
編入試験の内容や編入できる学年などは大学によって異なります。東京高専公式サイトでも、大学への編入学試験は各大学が独自に実施するため、大学ごとに制度を確認する必要があると説明されています。
そのため、東京高専へ入学した段階で将来の進路が完全に決まっていなくても、普段の授業を大切にしながら、自分の興味のある大学や分野について少しずつ調べていくことが大切です。
東京高専の専攻科へ進学する道もある
東京高専の卒業後には、大学編入だけでなく、東京高専の専攻科へ進学する道もあります。
専攻科は本科5年間を修了した後、さらに2年間専門的な教育を受ける課程です。東京高専にも専攻科が設置されており、本科で学んできた専門分野をさらに深く学びたい学生にとって重要な選択肢となります。
専門性をさらに高めてから就職・大学院進学へ
専攻科への進学を選ぶメリットは、高専で身につけた専門知識をさらに深められることです。
東京高専の自己点検資料によると、2024年度の本科卒業生は就職約48%、進学約46%で、進学の内訳は専攻科約10%、大学編入約36%となっています。また、専攻科修了生については、2024年度に64%が就職、36%が大学院へ進学しています。
つまり、高専本科5年間 → 専攻科2年間 → 就職というルートだけでなく、
高専本科5年間 → 専攻科2年間 → 大学院というルートも考えられます。
「大学編入するか、専攻科へ進むか」は、自分がどの分野をさらに学びたいのか、将来どのような仕事をしたいのかによって考えていくとよいでしょう。
東京高専を卒業した後の進路は幅広い
ここまで紹介したように、東京高専の卒業後には、単純に「就職か大学進学か」という2択だけではなく、さまざまなルートがあります。
例えば、本科5年間を終えて企業へ就職する方法があります。
また、本科5年間から大学3年次などへ編入することで、大学でさらに専門分野を学ぶこともできます。
さらに、東京高専の専攻科へ進学して専門性を高め、その後に就職や大学院進学を目指すことも可能です。
中学生の段階で進路を決め切る必要はない
「将来どの会社に入りたいか」「大学へ行くのか、就職するのか」を中学生の段階ですべて決める必要はありません。
大切なのは、まず東京高専でどの分野を学びたいのかを考えることです。
機械に興味があるなら機械工学、電気や電子機器に興味があるなら電気・電子、プログラミングやコンピュータに興味があるなら情報、化学や材料に興味があるなら物質工学というように、自分の興味から学科を考えてみましょう。
東京高専には、実験・実習室やものづくりセンターなど、専門教育のための設備も整っています。
5年間の学校生活の中で専門分野を学び、実験や実習を経験することで、「将来この仕事をしてみたい」という目標が見つかることもあります。
東京高専を目指すなら入試対策も早めに始めよう
東京高専の卒業後には魅力的な進路が数多くあります。しかし、まずは東京高専に合格し、5年間の専門教育を受けることがスタートです。
高専入試はマークシート形式で実施され、記述式の問題は出題されません。
そのため、入試対策では、知識を身につけるだけでなく、問題を正確に読み、限られた時間の中で正しい選択肢を選ぶ力を身につけることが重要です。
特に数学・英語・理科については、基礎を固めたうえで高専入試を意識した問題演習に取り組みましょう。
過去問は「解いて終わり」にしない
東京高専の過去問に取り組むときは、点数だけを見るのではなく、なぜ間違えたのかを分析することが大切です。
「公式を知らなかった」「計算ミスをした」「問題の意味を読み違えた」「時間が足りなかった」など、間違い方によって必要な対策は変わります。
例えば、数学の計算問題で失点しているなら基礎演習を増やす必要があります。一方、応用問題で時間がかかっているなら、問題の条件を整理して解法を考える練習が必要です。
このように、過去問を自分の弱点を発見するための材料として活用することで、東京高専合格に向けた学習をより効率的に進められます。
まとめ
東京高専の卒業後には、就職・大学編入・専攻科進学など、さまざまな進路があります。
就職では、令和7年度の実績だけを見ても、デンソー、NTT-ME、NTTデータ・ソフィア、Rapidus、ドコモCS、三菱電機エンジニアリング、トヨタシステムズ、CTCテクノロジー、INPEX、DIC、第一三共、ニプロ、レゾナック、ダイキン工業など、情報通信、自動車、半導体、化学、医療、エネルギー、機械など幅広い業界の企業が就職先となっています。
一方で、大学編入では長岡技術科学大学、豊橋技術科学大学、東京農工大学、電気通信大学、千葉大学など、さまざまな大学への進学実績があります。さらに東京高専の専攻科へ進み、その後に就職や大学院進学を目指すこともできます。
このように東京高専は、「高専卒業後すぐに技術者として働く道」と「大学・大学院などでさらに専門性を高める道」の両方を考えられる学校です。
中学生の今から将来の進路を一つに決める必要はありません。まずは「東京高専でどんなことを学びたいのか」「どんな技術や分野に興味があるのか」を考えてみましょう。
そして東京高専を目指すと決めたら、早い段階から入試対策を始めることが大切です。高専で専門的に学ぶ5年間が、その先の就職や大学進学につながっていきます。
「将来は技術者になりたい」「大学でもっと専門的に学びたい」「東京高専に入りたい」という目標があるなら、まずは今の自分に必要な勉強を整理するところから始めてみましょう。





