2026.6.10
高専準学士と学士の違いとは?高専卒業学位を解説

飛高専塾 広島駅前本校 山本塾長
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皆さんこんにちは!飛高専塾の山本(やま塾長)です!
「高専を卒業すると“準学士”になるらしいけれど、それって大学卒業とは違うの?」「準学士だと就職や進学で不利にならないの?」
高専進学を検討している中学生や保護者の方から、このような質問をいただくことがあります。
高校卒業後に大学へ進学するルートはよく知られていますが、高専は少し特殊な教育機関です。そのため、「準学士」という聞き慣れない言葉に不安を感じる方も少なくありません。
しかし実際には、高専卒業生は企業から高く評価されており、就職率も非常に高いことで知られています。また近年は、文部科学省が準学士を現在の「称号」から「学位」へ変更する方向で検討していることも話題になっています。
今回は、高専の準学士とは何なのか、大学の学士との違い、進学や就職への影響、そして今後の制度変更の可能性について分かりやすく解説します。
目次
高専の「準学士」とは何なのか?
高専への進学を考えるうえで、まず理解しておきたいのが「準学士」という言葉です。
高等専門学校(高専)は、中学校卒業後に入学し、5年間一貫して専門教育を受ける高等教育機関です。卒業すると「準学士」の称号が授与されます。
高校と大学を別々に通う一般的な進路とは異なり、高専では早い段階から専門分野を学ぶことができます。機械工学、電気電子工学、情報工学、建築学、化学など、将来の技術者や研究者を育成するための教育が行われています。
準学士はどんな人に与えられるの?
準学士は、高専本科の5年間の課程を修了した学生に与えられます。
「準」という文字が付いているため、「学士より下の資格なのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、準学士は高専での専門教育を修了したことを証明する正式な称号です。
高専では一般教養だけでなく、専門科目や実験、実習、研究活動なども行われます。5年間を通じて専門知識と実践力を身につけた証として与えられるのが準学士なのです。
そのため、「高校卒業と同じ」というわけではありません。高専卒業生は専門技術者としての基礎力を持った人材として社会から評価されています。
高専が「高等教育機関」と呼ばれる理由
高専は高校と同じ扱いだと思われることがありますが、実は法律上は大学と同じく高等教育機関に分類されています。
もちろん入学時期は高校と同じ15歳ですが、教育内容は大学レベルの専門教育を含んでいます。また、実験や実習に関しては、大学以上の授業が開講されていると言われています。
例えば、実験設備や研究設備が充実しており、企業と共同研究を行う高専もあります。卒業研究に取り組む学校も多く、大学に近い学びを経験できます。
そのため、高専卒業生は実践的な技術力を身につけた人材として高く評価されているのです。
準学士と大学の学士は何が違う?
ここが保護者の方が最も気になるポイントかもしれません。
結論から言うと、「教育課程」と「制度上の位置付け」が異なります。大学を卒業すると「学士」という学位が授与されます。一方、高専本科を卒業すると「準学士」という称号が授与されます。
現在の制度では、
・大学卒業 → 学士(学位)
・高専卒業 → 準学士(称号)
という違いがあります。
ただし、これは教育の価値そのものを表しているわけではありません。実際には、高専卒業後に専攻科へ進学し、一定の条件を満たすことで大学卒業者と同じ「学士」の学位を取得することも可能です。
つまり、準学士だから学士になれないわけではなく、その後の進路によって学士取得の道も開かれています。
就職や進学で不利になることはある?
「準学士だと就職で不利なのでは?」と心配する方もいます。
しかし実際には、多くの企業が高専生を高く評価しています。理由は、高専生が専門知識だけでなく実験や実習を通じて実践力を身につけているからです。
大学生よりも若い段階で専門教育を受けているため、企業によっては即戦力として期待されることもあります。また、高専生の求人倍率は非常に高く、毎年多くの企業が採用を希望しています。
進学面でも、大学3年次への編入制度が充実しています。全国の国公立大学や有名私立大学への編入実績も多数あります。
したがって、準学士であることが進路上の大きな不利になることはほとんどありません。
高専卒業後の進路と準学士の活用方法
高専の大きな魅力の一つは、進路の選択肢が豊富なことです。高専本科卒業後、そのまま企業へ就職する学生も多くいます。
特に製造業、情報通信業、電力会社、自動車メーカー、建設会社などでは高専生の人気が高い傾向があります。企業が評価しているのは、単なる知識量ではなく、実際に手を動かして学んだ経験です。
高専では実験・実習の時間が多く設けられているため、現場で必要な問題解決能力を身につけやすいのです。こうした強みがあるため、高専卒業後すぐに専門職として活躍する人も少なくありません。
専攻科や大学編入で学士を取得する場合
さらに学びを深めたい場合は、専攻科や大学編入という選択肢があります。専攻科は高専卒業後に進学する2年間の課程です。
専攻科を修了し、一定の条件を満たすと学士の学位を取得できます。また、多くの高専生が大学3年次編入を利用しています。
一般入試とは異なるルートで大学へ進学できるため、高専で学んだ専門知識を活かしながら大学教育を受けられます。専攻科修了後や大学編入後は、大学院へ進学し、研究者や高度技術者を目指す人もいます。
文科省が検討する「準学士の学位化」とは?
近年注目されているのが、準学士の位置付けに関する制度改正です。現在の準学士は「称号」とされています。
しかし海外では、高等教育機関で一定期間学んだ学生に対して学位を授与する制度が一般的です。
そのため、海外留学や海外就職の際に、準学士という名称が十分に理解されないケースがありました。こうした状況を改善するため、文部科学省では準学士を学位として位置付ける方向で検討が進められています。
高専教育の国際的な評価を高めることが主な目的の一つです。
高専生や卒業生へのメリットとは
もし制度改正が実現すれば、高専卒業生の学歴や学修成果がより分かりやすく社会へ伝わる可能性があります。
特に海外の大学院進学や海外企業への就職では、学位として認識されることで手続きがスムーズになることも期待されています。
また、高専教育そのものの価値がさらに広く認知されるきっかけになるかもしれません。もちろん現在でも高専卒業生の評価は高く、就職や進学に大きな支障があるわけではありません。
しかし制度面が整うことで、高専の魅力がさらに伝わりやすくなることが期待されています。
高専進学を考えるなら準学士をどう捉えるべき?
進路選択では、名称だけで判断しないことが重要です。準学士という言葉だけを見ると、不安になるかもしれません。
しかし実際に重要なのは、そこで何を学び、どのような力を身につけるかです。高専では5年間を通じて専門知識と実践力を養います。
企業から高く評価されているのも、こうした教育内容があるからです。名称よりも教育の質や将来の可能性に注目することが大切です。
保護者が確認しておきたいポイント
保護者の方は、お子さんと一緒に卒業後の進路実績や就職実績、編入実績などを確認し、本当に高専に入学したいかをよく相談すると良いでしょう!
また、高専入試の特徴についても理解しておくことが大切です。現在の国立高専入試はマークシート形式で実施され、記述式の問題は出題されません。
そのため、高専受験対策では記述問題対策よりも、限られた時間で正確に解答する力や、選択肢を見極める力が重要になります。
飛高専でも、このマークシート形式に対応した効率的な学習指導を行っています。高専進学を成功させるためには、早い段階から入試形式に合わせた対策を進めることが大切です。
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