2025.3.13
高専受験生必見!高専での学校生活を詳しくご紹介!

飛高専塾 徳山校 中原先生
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はじめに
「高専に進学するとどんな学校生活が待っているの?」と気になる受験生も多いでしょう。高専(高等専門学校)は、中学卒業後に入学し、5年間の一貫教育を受けることができる学校です。一般的な高校とは異なり、専門的な技術や知識を深く学べる環境が整っているのが特徴です。
高専は全国に58校あり、機械工学、電気電子工学、情報工学、建築学など様々な専門分野を学ぶことができます。「理論より実践」を重視した教育方針で、実験や実習を通じて実践的な技術力を養うカリキュラムが組まれています。また、寮生活や部活動を通じて、同じ志を持った仲間との絆も深められます。
今回は、高専に入学したらどのような学校生活を送るのか、学習内容や課外活動、将来の進路まで詳しく紹介します!
1. 高専の授業はどんな感じ?
高専の授業は普通高校とは異なり、専門科目が多いのが特徴です。以下のような構成になっています。
高専の授業は座学だけでなく、実験・実習が多いため、理論と実践をバランスよく学べます。また、3年次以降は専門科目の割合が増え、より実践的な知識を身につけることができます。
1-1. 高専のカリキュラム
低学年では、数学、物理、化学、英語などの一般科目が中心となります。ただし、普通高校と比べて理数系の科目の比重が高く、専門分野を学ぶための基礎力を養います。また、週に数コマ専門基礎科目が入り、早い段階から各学科の基礎知識に触れることができます。
例えば、機械工学科なら「機械製図」、電気電子工学科なら「電気回路」、情報工学科なら「プログラミング基礎」といった科目があります。これらの授業を通じて、専門分野への興味を育むことができます。
3年生からは専門科目の比率が急激に高まり、より実践的な内容を学びます。4~5年生になると、ほとんどが専門科目となり、大学の学部レベルの内容も含まれるようになります。
特に5年生では卒業研究に取り組み、これまで学んだ知識を活かして実際の研究テーマに挑戦します。研究室に配属され、教員の指導のもと、自分で問題を設定し、解決策を見つけていくプロセスを経験することができます。この経験は、問題解決能力や創造力を育む貴重な機会となります。
高専の授業は座学だけでなく、実験・実習が多いため、理論と実践をバランスよく学べます。また、3年次以降は専門科目の割合が増え、より実践的な知識を身につけることができます。
1-3. 実験・実習の重要性
高専の大きな特徴は、実験・実習の時間が豊富に確保されていることです。例えば、情報系の学科では、プログラミング演習が週に何コマも設けられています。機械系では、旋盤やフライス盤などの工作機械を実際に操作する実習があります。
これらの実験・実習を通して、教科書で学んだ理論が実際にどのように応用されるのかを体感することができます。また、失敗や試行錯誤を繰り返す中で、問題解決能力やチームワークも自然と身につきます。企業からは「高専生は手が動く」と評価される理由の一つがここにあります。
2. 高専生の1日のスケジュール
高専生の生活は高校生とも大学生とも異なるユニークなものです。実際の時間割や生活リズムを紹介します。
平日(授業のある日)のスケジュール例
7:00~8:00:起床・朝食(寮生は寮の食堂で食事)
8:30~12:00:午前の授業(2~3コマ)
12:00~13:00:昼休み(学食や持参のお弁当)
13:00~16:30:午後の授業(2~3コマ、実験や実習が入ることも)
16:30~18:00:部活動や自主学習
18:00以降:帰宅・自由時間(アルバイトをする学生も)
高専ではレポート課題が多く、特に実験や実習のある日は、放課後にレポート作成をすることが一般的です。そのため、計画的に勉強を進める習慣が求められます。
2-1. 寮生活について
全国の高専には学生寮が設置されており、約3割の学生が寮生活を送っています。特に遠方から通学する学生にとって、寮は重要な生活の場となります。
寮生活のメリットは、同じ学科や先輩後輩との交流が深まることです。勉強で分からないことがあれば、先輩に教えてもらうこともできます。また、規則正しい生活習慣が身につき、自立心も育みます。
一方で、門限や点呼、掃除当番など、集団生活ならではのルールもあります。ただ、この経験が社会に出てからのコミュニケーション能力や協調性を培うことにつながるでしょう。
2-2. 学習の進め方
高専では一般高校と比べて進度が速く、内容も専門的になるため、日々の予習復習が欠かせません。特に数学や物理などの基礎科目は、後の専門科目の土台となるため、しっかりと理解することが重要です。
高専ではレポート課題が多く、特に実験や実習のある日は、放課後にレポート作成をすることが一般的です。そのため、計画的に勉強を進める習慣が求められます。多くの高専生は、授業の合間や放課後の時間を活用して課題に取り組んでいます。
3. 高専ならではのイベントや課外活動
高専では、普通高校とは違うユニークなイベントがたくさんあります。これらのイベントを通じて、専門知識を活かした実践的な経験ができるのも高専の魅力です。
3-1. 高専ロボコン(ロボットコンテスト)
全国の高専生が自作のロボットを競わせる大会で、多くの高専生が熱中します。ものづくりに興味がある人には絶好のチャンス!各高専の予選を勝ち抜いたチームが全国大会に出場し、NHKで放送されることもあります。
ロボコンの準備は夏休みから本格化し、放課後や休日を利用して、アイデア出しから設計、製作、テストまでを学生主体で行います。先生方のアドバイスを受けながらも、基本的には学生の自主性に任されているため、創意工夫の余地が大きいのが特徴です。
この活動を通じて、機械設計、電子回路、プログラミングなどの技術だけでなく、チームワークやスケジュール管理能力も養われます。
3-2. プログラミングコンテスト
情報系の学生を中心に人気があるのが「プロコン」と呼ばれるプログラミングコンテストです。課題部門、自由部門、競技部門の3つがあり、それぞれ独自の課題に取り組みます。
例えば、自由部門では学生たちが独自に開発したソフトウェアやシステムを競います。地域の問題解決に取り組むアプリや、教育に役立つツールなど、実用性の高い作品も多く発表されています。
3-3. インターンシップ(企業研修)
4年生になると、企業でのインターンシップが必須の学校もあります。これにより、実際の職場を体験し、就職に直結するスキルを身につけられます。
期間は1~2週間程度が一般的で、学生は自分の専攻に関連する企業で実務を経験します。この経験は単に技術を学ぶだけでなく、社会人としてのマナーや心構えを学ぶ貴重な機会となります。また、将来の就職先を考える上でも重要な判断材料になるでしょう。
3-4. 文化祭・体育祭
高専でも文化祭や体育祭があり、学生同士の交流の場となります。特に高専の文化祭では、各学科の特色を活かした展示や発表が見どころです。
例えば、機械工学科では自作の車両の展示、電気電子工学科では電子工作の体験コーナー、情報工学科ではプログラミングで作成したゲームの体験など、専門性を活かした企画が多く見られます。一般の方々も参加できるイベントなので、中学生が高専を知る良い機会にもなっています。
4. 高専卒業後の進路
高専卒業後の進路は多岐にわたります。大きく分けると、就職する道と進学する道があります。
特に高専卒は即戦力として評価されるため、大手企業への就職率が高く、安定したキャリアを築きやすいのが魅力です。
4-1. 就職について
高専卒業生の就職率は例年98%以上と非常に高く、多くの学生が大手企業や公務員として活躍しています。特に、製造業や情報通信業からの求人が多く、専門性を活かした職種に就く卒業生が多いのが特徴です。
具体的な就職先としては、トヨタ自動車、日立製作所、パナソニック、NTT、JR各社、各電力会社など、日本を代表する大企業が名を連ねます。また、地域の優良企業に就職する学生も多くいます。
4-2. 進学について
約4割の学生は高専専攻科(2年制)や大学の3年次編入を選択します。専攻科に進学すると、より高度な専門教育を受けることができ、学士号の取得も可能です。また、大学編入では、全国の国公立大学工学部の3年次に編入学するケースが多く見られます。
東京工業大学や京都大学などの難関大学への編入実績も多数あります。特に推薦枠が設けられている大学も多く、高専生にとって有利な進学ルートとなっています。
さらに、大学院に進学する学生も増えており、博士号を取得して研究者になる道も開かれています。
5. 高専での生活を楽しむコツ
最後に、高専生活を充実させるためのポイントを紹介します。
5-1. 計画的に勉強する
高専の授業は難易度が高いため、早めに復習する習慣をつけることが大切です。特に、レポート提出が多い実験・実習科目は計画的に取り組むことが重要です。テスト前だけでなく、日々の積み重ねが成績につながります。
先輩から過去問題をもらったり、仲間とのスタディグループを作ったりするのも効果的です。わからないことはそのままにせず、教員に質問する積極性も大切です。高専の教員は専門知識が豊富で、学生の質問に丁寧に応じてくれることが多いです。
5-2. 積極的に課外活動に参加する
ロボコンやプログラミングコンテストなど、自分の興味がある分野に挑戦すると、スキルアップにつながります。また、部活動やクラブ活動も充実しており、運動部や文化部など多彩な選択肢があります。
課外活動は専門知識を実践的に活かす場であるとともに、学年や学科を超えた交流の機会でもあります。同じ目標に向かって仲間と協力する経験は、社会に出てからも大いに役立つでしょう。
5-3. 友達や先輩と交流する
高専には同じ目標を持った仲間がたくさんいるので、積極的に交流することで刺激を受けられます。特に、先輩からのアドバイスは貴重です。勉強の仕方や就職活動の情報など、実体験に基づくアドバイスを得ることができます。
また、高専は5年間という長い期間を同じクラスで過ごすことが多いため、クラスメイトとの絆も深まります。この環境で培った人間関係は、卒業後も続く貴重な財産となるでしょう。
5-4. 自分の興味を深く追求する
高専の魅力の一つは、専門分野を深く追求できる環境が整っていることです。授業で興味を持ったテーマがあれば、図書館で関連書籍を調べたり、教員に相談したりして、知識を広げていきましょう。
また、多くの高専には充実した実験設備があり、教員の許可を得れば放課後などに自主的な実験や製作活動を行うこともできます。こうした主体的な学びの姿勢が、将来の可能性を広げることにつながります。
まとめ
高専は、専門的な技術を学びながら、実践的なスキルを身につけられる魅力的な学校です。授業は難しい部分もありますが、しっかりと計画的に取り組めば充実した学生生活を送ることができます。
また、ロボコンやプロコンなどの特色あるイベントや、インターンシップなどの実践的な経験を通じて、座学だけでは得られない貴重な学びの機会があります。さらに、卒業後は就職や進学など、多様な進路選択が可能です。
高専受験を考えている人は、自分の興味がある分野を見極め、ぜひ積極的にチャレンジしてみてください!5年間の高専生活は、あなたの人生の重要な基盤を築く貴重な時間となるでしょう。
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参加費用 | 5,000円 |
内容 | 9:15~9:25までに集合(対面受講の場合) 9:30~10:20 理科 10:40~11:30 英語 11:50~12:40 数学 12:40~13:30 昼休憩 13:30~14:20 国語 14:40~15:30 社会 解散 |
実施場所(対面) | 飛高専塾 ・広島駅前校(広島県) (オンライン受講も可) |
持参物 | 筆記用具、腕時計、昼食、飲料 |
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